庭にジョウビタキが来ていた。
頭が灰白色で顔は黒、お腹の部分が鮮やかなオレンジ色をしている鳥だったから間違えるわけはない。
あのオシャレな色どりはオスのはずである。
それにしたってジョウビタキは冬の鳥のイメージがあるのだが、9月に入ったとはいえまだ30度を超す残暑が続いているというのにどうしたことだろう。
ウイキペディアによると「チベットから中国北東部、沿海州、バイカル湖周辺で繁殖し、非繁殖期は日本、中国南部、インドシナ半島北部への渡りを行い越冬する。日本では冬鳥として全国に飛来する。韓国では留鳥」とある。
と言うことは既に繁殖期を終え、さっさと渡ってきたということか。
肝心の繁殖期がいつかってことが明記されていないのだが、日本にやって来るのが非繁殖期の冬とすれば、繁殖期はそれ以外の季節と言うことになるが、そんな長い繁殖期があるんだろうか。
春から夏にかけて—というところだとすれば秋になれば渡ってきても不思議ではない。
でも今が秋か。正真正銘の秋と言うには少し早すぎるんじゃないか。
日本でも北海道や長野、あるいは兵庫、岡山、鳥取の各県で営巣して繁殖している姿が目撃されているそうだから、もしかしたら留鳥の個体と言うこともあるのかもしれない。
飼われていた江ノ島の植物園から逃げ出してあっという間に繁殖息を広げてしまったタイワンリスや美声を買われて中国から輸入されたものの大して売れず、業者がもてあまして放鳥してしまったお陰でこれまた繁殖域を広げているガビチョウがいる。
子どもたちに大人気のアメリカザリガニも、もとはと言えば養殖の食用ガエル用の餌として鎌倉市大船の養殖業者が昭和の初めにアメリカから20匹輸入し、その後、養殖池から逃げ出した個体が繁殖を繰り返して全国に広まったというから、生き物の生命力はとてつもない力を秘めているようで、残暑のジョウビタキなど珍しくもなんともない、あり得る話なのかもしれない。
とはいえ残暑のジョウビタキは人為的な理由ではないから、もし留鳥が増えているということだとすると、地球環境の大きな変化を思わないわけにはいかない。
しかし、考えてみれば冷涼なところで繁殖するイメージなのに夏の暑さの厳しい日本での繁殖となると、つじつまが合わない気もするが…
自然界には人知の及ばない大きな変化が押し寄せているのかもしれない。
知らないで暢気にボォ~ッと構えているのはニンゲンだけだったりして。
いずれにしたって冬の庭でしか見かけなかった鳥に、盛りを過ぎた盛夏の後の残暑だとは言え、この暑さの中で出会ったことに何か特別なメッセージが込められているんじゃないかと考え込んでしまう。
たかがジョウビタキ1羽。考えすぎか…
江ノ島ヨットハーバーを拠点に開かれていたセーリングW杯も終わり、選手が使ったヨットをコンテナに詰めて運び出す作業が行われていた
ミナトと違ってコンテナ専用のガントリークレーンが無いから一つ一つ大型クレーン車で釣り上げて、いちいちコンテナトレーラーの荷台に据えて行く手間のかかる作業
作業員が引っ張るロープでコンテナをトレーラーの台車にツメに合わせる微調整を行う 人ノ力ハ偉大ナリ
作業員ははしごをかけてコンテナの上に上がり、四隅に引っ掛けたワイヤーのフックを外していく
持ち上げる時もまた然り。コンテナに吊り上げ用のワイヤーのフックをはめる
宙を飛ぶコンテナ
オーライオーライ
てっきり港に直行かと思いきや、何と直線距離にして100メートルしか離れていない隣の駐車場まで移動させただけ
つぎにもう一度港まで運ぶ作業をしなくちゃならないじゃないのさ
ところで、この人物が次に運ぶコンテナはこっち、つぎはアレと指示していた
小脇にコンテナの行き先や種別を書いた書類挟みを抱えている
移動は何とキックスケーター
コンテナ置き場は広大なのが相場だから、扱う人間にとってスケーターや自転車は重要な仕事上の知恵、なくてはならない道具ってわけだ
島の対岸の海水浴場では海の家の撤収作業が始まっていた
島も海岸にも「まつりの後」の寂しさが