2か月も梅雨が続き、その後ようやく巡ってきた盛夏も盛夏らしい好天に恵まれたのは俗に言う梅雨明け10日(今年の場合はほぼ2週間)くらいのもので、その後はどうにも煮え切らないまま夏が過ぎ去ろうとしている。
と言うのはボクの暮らす南関東での話だが、全国的に見てもやはり今年の夏は例年とは違っていたようで夏を楽しみにしていた人間にとって今年は〝不作の夏〟だったというところだろうか。
煮え切らない夏を反映してか、天気予報もよく外れたんじゃないか?
特に8月下旬の国営放送の予報はひどいもので「曇り時々雨」なんていう日が続く予報が出続けたかと思うと、実際にやって来る朝は、特にボクの起きる時間は早いのだが、日の出とともにピーカンの空が広がり、またハズレかいと呆れる日が続いた。
この場合は良い方に外れているから文句は言わないが、逆だったら苦情が殺到したんじゃないのか。
どの予報もみんな横並びで外れていたという訳でなく、きちんと的中させていたところもあっただけに余計その落差が目立つのだ。
国営放送はその辺りをきちんと検証して今後に生かさなければならない。
大袈裟に言えば気象予報は命に直結しているのだからね…
こういう天候では作物の実りもあまり期待できないと思ったら、イネの作柄は全国的に見ても「まあまあ」の出来らしい。
一時期、夏野菜が長雨の影響で高騰した時はどうなる事かと思ったが、いつの間にか終息したらしくニュースにもならなくなった。
いずれも雨のち晴れのような感じだが、わが家のミニトマトが今年は意外なほど豊作で好調だったのも何かキツネにつままれたような感じがしないでもない。
とにかく1苗140円のノンブランドの苗を農協の直売所で、それもたったの2本だけ買ってきてプランターに植え、わき芽が伸びるたびにそのわき芽を挿し芽して十数本にまで増やし、それがまたたわわに実を付けたのだから、たったの280円の投資でひと夏分のミニトマトを手に入れてしまったわけだ。
挿し芽は挿した芽が成長して行くたびに次から次にできるわけだから、ある意味エンドレスに近い状態で手に入る。
ただ如何せん、植えるところには限りがあるのでほどほどにしておいた。
生野菜に彩を加えるという点では赤いミニトマトは絶好だし、ボクは朝の食事でパンの上にミニトマトを半分に切ったものをびっしり並べ、その上にチーズやレタス、卵などを挟んでホットサンドにして食べるのがお気に入りで、こうすると酸味の効いた大人の味? になり、大いに満足したものだ。
同じように農協の直売所で買ってきた緑と白の2種類のニガウリ4本も2階のベランダに絶好の緑のカーテンをこしらえてくれて涼をもたらし、おまけに次から次へと実をぶら下げてくれた。
チャンプルーとか食べ方はいくつかあるが、ボクは薄くスライスしたものをさっと湯がき、カツオ節を振りかけ、そこにちょっと出汁醤油を掛けて食べるのを好んだ。
ホロ苦さとシャキシャキの食感が気に入っていて冷えた日本酒の肴には格好なのだ。
気が付けばミニトマトはほとんど終わってしまった。
ゴーヤは葉の緑が少し色あせつつあるが、それでもまだ元気に葉を茂らせてはいるものの、ぶら下がる実は作り始めのころと違ってあまり大きく育たなくなってきた。
どちらもそろそろ役目を終える時がやってきたのだろう。
そういうことを気づかされる昨今である。
きのうの宵の口から始まった雷雨はピカピカゴロゴロ、ザアザアゴウゴウとなかなか豪快だった。
激しい降りに大雨警報が出たくらいだが、今朝起きて見るとミニトマトもゴーヤも含めて庭の植物が生気を取り戻したように生き生きしている。
明日から山形の友人宅に3日ほど援農に出かけるのだが、留守中の水やりの手間が省けていい塩梅である。
トマトが加わると酸味がとてもよろしい
ゴーヤはいまいちそぐわないようだ