今朝、何となく目が覚めたので時計を見たら起床時間より1時間早い午前3時だった。
電灯の明かりのない真っ暗な寝室のベッドの布団の上には、窓から青白い光が差し込んでいる。
ブラインド越しに光が差してくる方角を覗くと、西の空に真ん丸の月が浮かんでいる。
んっ? 満月だったのか…
そのまま起きてしまうのも手だが、何せあの暖かなベッドから離れるには一大決心がいる季節である。意を決してトイレに行き、戻ってそのままベッドにもぐりこんだ。
短いようで朝の1時間は貴重である。
何よりヌクヌク温まっていたいし、まだ眠い。
ひょっとしたら寝坊するかもしれないが、寝坊したらそれまでで、それもまた良し。あるがまま。
目覚まし代わりのラジオにスイッチが入り、いつものように4時のニュースをベッドの中で聞けたのもたまたまだろう。
聞きながら「今度こそ起きる」と意を新たにする。
隣の部屋に移動して震えながらガスストーブに火を点け、寒さついでに裸同然の格好でベランダに出てみると、1時間前に見た満月が西の空の先ほどよりも低いところに浮かんでいて肌を青白く浮かび上がらせる。
心なしか少し小振りな満月である。
「マイクロムーン」と呼ぶんだそうな。
その年に見られる満月の中で最も小さく見える月をそう呼ぶらしい。
ネット情報によると5月26日に現れた元も大きな「スーパームーン」に比べると「マイクロ…」は見た目の直径が12%も小さく見えるそうである。
「スーパー…」の地球からの距離が約35万7000kmに対し、「マイクロ…」は約40万6000kmだそうだから、ざっと4万9000kmも遠くで光っていることが理由らしい。
(日本気象協会の画像を拝借)
わが家から7~8kmほどしか離れていない藤沢市辻堂の海沿いに設置されている気象庁のアメダス観測点によると、鎌倉や湘南の海沿いでも今朝5:00の気温は「-0.2℃」と今年初めての氷点下を記録した。
寒い訳だ。
昨日も寒かった。
お陰でキリリと冷えて澄み切った空にくっきりと浮かぶ富士山を眺めることができたが、こういう物は別に長く見られなくともいい。
ボクは春霞に霞むような富士山の方が性に合っているというか、好きだし、物事は曖昧なままの方がいいことも少なくない。
そして今、冬至間近になっていることが何よりで、冬至に至れば「一陽来復」…もうこっちのものだ。
途中が如何に寒かろうがへっちゃらってものさ ♪
春に向かって一直線だもの。
一連の写真は鎌倉山から見た昨日の富士山
頂上付近に白っぽく雲のようなものが写っている
鎌倉はほぼ無風状態だったけれど、冬の富士山の山頂付近は絶えず強い風が吹いているそうだから、強風で巻き上げられた雪煙かもしれない
向かって左手に箱根連山を従え
右手には丹沢山塊を従える