横田南嶺管長の話を聞いた後1時間座禅。
取り上げたのは江戸時代の黒住宗忠。
黒住教の開祖にしてのちに「宗忠大明神」の神号を授けられ、京都に宗忠神社が造られ、慶応元年には孝明天皇によって勅願所にまでなってその名をとどめている。
「他の宗教の宣伝をするわけではありません」と断って話を始めた。その宗旨は臨済宗中興の祖といわれる白隠禅師の教えに良く似ているという。「無を養う」「有り難きかな」そして生きるに暗く生きるのではなく「陽気を心がける」などをその特徴として挙げる。
例示に宗忠が詠んだ和歌を十数首披露してくれた。
何事もありがたいにて世の住めば 向かうものごとみなありがたいなり
向かうことみなおかげぞと思いなば ねてもさめても有り難きかな
迷いほど世におもしろきことぞなき 迷いなければ楽しみもなし
有ると見て無きこそもとの姿なれ 無きを楽しむ心やすさよ
この人は岡山の人で、近隣に親孝行で知れ渡っていた。そのエピソード。
あるとき、雨がやんだので外出しようとした。父親が「外はまだぬかるんでいる。高下駄をはいて行きなさい」といわれ、履いて出ようとする。そこに外から帰ってきた母親が「もう道は乾いているから草履を履いて行きなさい」という。宗忠は両親の言い分を汲んで右足に高下駄、左足に草履を履いて出かけた、という。
なるほど、禅の教えを外側からアプローチしてみましたか。「へぇ~」「ほぉ~」ですな。
今日は少し驚いた。大方丈の畳敷き以外の部分に、椅子が置かれているではないか。しかも、ぎっしり人が座っている。説教だけ聴きに来た人ですな。お寺も工夫を余儀なくされている。
そしてもう一つ。若い白人が女性も含めて6、7人。別々のところに座っていたから他人だろう。座布団に胡坐のごとき恰好をして座っている。しかも、短パンに白い太ももも露わ。若い雲水がムラムラしてくるんじゃないのか、と余計な心配。もっとも日本人女性にも太もも露わは散見される。修行してれば椅子の脚と一緒か…
17日に蒔いたパンジーの芽が出始めた! 有り難きかな!
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