急に思い立って横須賀線の下り電車に乗り、終着駅の久里浜駅に着いた。
そこから5、6分歩いて京急久里浜駅まで行き、久里浜港行きのバスに乗る。
目指したのは船舶の行き来が激しい浦賀水道航路の入り口付近を横切って、三浦半島の久里浜と房総半島の金谷を結ぶ東京湾横断フェリーで東京湾口を往復横断してくる。
この酔狂な行動は以前にも何度かやっているのだが、真夏の今頃は船が速度を上げるに連れて吹き付ける風のさわやかさ、気持ちの良さは陸地とは別次元のものである♪
直射日光の暑さを吹き飛ばして更におつりがくるくらいの涼しさ爽快さは、うだる街中では味わえない"涼味"と言ってよく、しかも大型船が行き交う間を縫って湾を横切るスリル(それほどでもないことも…)も他では味わえない♪
浦賀水道航路を行き交う船舶が集中するのは朝と夕方で、その時間帯に横切る時は右に左に巨大船が迫り、なかなか迫力があるのだが、ちょうど正午少し前だったので船舶の姿は少なく、のんびりした航海になった。
徒歩で乗船の場合は片道だと900円。往復だと1600円。時間は片道30数分。
ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンに長時間並ぶより、ボクにはこっちの方がズ~ッと楽しい♪
あっという間の船旅だが、湘南海岸辺りとはまた別次元の海の素顔を感じられるのがこの航路の魅力と言っていいだろう。
う~ん、涼しかった♪
久里浜港に到着 いよいよ乗船♪
かなや丸 3580㌧
いよいよ湾に乗り出す
出港直後から行く手を大きな船影が横切ろうとしている
自動車運搬船のような形の船だ(背後の山は鋸山)
空が青い
ペリー提督が最初に上陸した地点が遠ざかっていく
右舷側には三浦半島がついてくる
左舷側の奥には君津の工業地帯が薄っすらと浮かぶ
先ほどの貨物船は既に通り過ぎた
小型の貨物船が近づいてくる
僚船のしらはま丸とすれ違う
接近しつつあった小型貨物線がフェリーの進路を避けるため、右に舵を切ってフェリーの後ろを通過しようとしている
右舷湾口はるか遠くに巨大な船影が現れた
冷房の効いたキャビンより、自然の風がお気に入りなのだろう、この老婦人2人は乗船した直後から、ここに座って話し込んでいる
…と、どこからかカモメが
2羽になって風と戯れている
女性が菓子の袋からエビせんべいのようなものを取り出して掲げると、すかさずくわえ去って行った
巨大船の船影が次第に大きくなってきた
中型の貨物船が巨大船を追い抜いた 手前では漁船が操業中 そう、ここは漁師の生活がかかった大切な海でもある
巨大船は大型コンテナ船だった
巨大船の前を警戒船が先導して行く
ここ浦賀水道航路では一定以上の巨大な船には警戒船の先導が義務付けられている
鋸山の姿が大きくなり、間もなく金谷港に着岸する
車の乗下船ゲート
港近くの寿司屋で日本酒でのどを潤す
つまみは左からメダイ、イサキ、地アジ、フエフジダイ、カツオの地魚5点握り
昼酒の時はこの程度でいいのだ
さて次のしらはま丸3351㌧で久里浜に戻る
房総半島や三浦半島など、黒潮洗う地域の植生はこういう照葉樹林の樹相が特徴と言える
白い航跡を引いて鋸山が遠ざかっていく
エンジン快調
湾口方面には船影が5つ見える
夏らしく積乱雲登場♪
ん? 黄色い船影
海にもドクターイエロー?がいるんだ♪
湾の奥に3つの船影が現れた
右端に見えた船影を拡大すると…
護衛艦なのか米第七艦隊の艦か不明だが、軍艦に間違いない
それにしても軍艦の灰色ってのは見えにくいものだ
この後間もなく久里浜港に上陸
だだっぴろい終着駅・久里浜から電車に乗る
おまけ 横須賀駅からチラッと見えた海上自衛隊の新型イージス艦
まるで未来戦艦?