最初の異変は、枕木を並べて一部を階段にしている玄関アプローチに鮮やかな黄色の、一目で何かの柑橘類だろうなと分かる皮が散乱していたこと。
わが家でいま生っている柑橘と言えば鉢植えのレモン。
10個くらい生っていて、そのうち2、3個は既にカキフライに添えたり、妻用のスムージーの材料に使われている。
少し皮が厚めなのだが、実の味は甘みを湛えた酸味がとてもバランスが良く、あの酸っぱさで顔をしかめなければいけないような強烈さは微塵も感じられず、とても上品な味に仕上がっている。
もちろん無農薬だから皮だって清潔なものだ。
だから皮もむしゃむしゃ食べられる。そして、そこは多少のひいき目はあるだろうが、皮だって軟らかめで、言わせてもらえば「美味しい !」。
それだけじゃない、皮と身の間にある白くてフワフワの緩衝材みたいなアレ。
アレだってあばたもエクボの類かもしれないが、口に入れても何の違和感もない。
つまり、残るのはタネだけということになる。
ということで、今年のわが家のレモンの出来栄えは上々なのである。
それが…
午前中は27段変速のギアの付いた自転車で有酸素運動に出かけ、距離こそ短く全行程25kmしか走って来なかったが、坂道も含めてすべて最も速度の出るギア設定で走ってきた。
つまり、負荷のかかる状態で漕いだわけで、遠距離や時間をたっぷり取れない時は時々こうやって運動効果を上げているって訳なのだ。
この走り方は上り坂がつらい上に、信号などでいったん止まった後、再び走り始める時などに大きな力を必要とするから、家に戻ると足がパンパンになっていることも珍しくない。
あまりロージンのやることではないが、気が向くとね ♪
で、遅い昼食の後、つるバラに絡めるために一緒に植えているクレマチスが随分伸びてきて、勝手気ままに好き放題伸びているのを調える作業でもしようと庭に出たのだ。
先ずは門柱に絡めているバレリーナとクレマチスからと門柱に近づくと足元に上掲写真の如く、柑橘の皮と思しき黄色の物体、破片が散乱している !
その時サッと頭に浮かんだのが鉢植えレモンと近年のさばっているタイワンリス。
被害に遭ったのがわが家のレモンで、犯人は他でもない、タイワンリスだろうという推理である。
で、他の実は無事だろうかと鉢植えの方に歩きかけた途端、小さな黒い影がサッと3、4m先から飛び出し、さらに奥へと3、4m逃げたのだ。
その辺が小面憎いところで、一目散に逃げるのではなく、こちらの様子をうかがいながら、と言うところがナメた態度で不愉快である。
あわよくば再び食事に戻ろうという、図々しさなのだ。
まぁ、殺生はしたくないから、やり過ぎないようにしなければいけないが、今度見かけたら「ここは危険なところだ」と身に沁み込ませてやろうと思っている。
ナメるなよ !
現場俯瞰写真
枕木のアプローチにレモンの皮が打ち捨てられ、低い壁の上にはレストラン気取りなのか、食事中のレモンの実が〝お行儀よく〟並べられ…
こんなところも実にシャクに触る。
そして見出し写真はその食卓のアップ。
ボクは皮まで食べたって言うのに、あ奴はどうやらきれいに皮をむき、食べるのは中身だけらしい。バチ当たりの贅沢者めが。
で、実況見分の結果によると、どうやらすでに半分は胃の腑に納まり、食事は継続中だったことが判明した。
身を包んでいる薄皮が落ちていなかったから、一つ一つ身をはがして薄皮ごと食べたものと思わえる。
その辺の行儀は悪くはない。これで中身だけ食べて薄皮が捨てられていたりすれば、ひどい目に遭わせるぐらいじゃ済まなくなるだろう。
あ奴が遁走をためらったのは、この残り半分が惜しかったためだろうということは大いに察しがつく。意地の汚い奴だ。
犯人は必ず現場に戻るというが(たいてい放火犯のことだけどね)、レモン泥棒のタイワンリス如きも同じらしい
おぼえてろ !
残っていた実の5、6個はすぐに収穫してしまった
今朝04:21の東の空
曇り空の隙間からかすかに光がこぼれる……今の日本や世界もこんな具合だろうか
このまま光の領域は広がっていくのか、はたまた再び雲に閉ざされ、しばらくは闇に閉ざされるのか…
なぁ~んちゃって