気が付いて目を覚ましたら汗をびっしょりかいていた。
時計を見たら午前3時47分だった。4時になると目覚まし代わりに枕元に置いてある携帯ラジオのスイッチが入って5分間のNHKニュースが流れ、それを聞くことでボクの1日が始まる。
でも、今朝は汗の不快さにニュースまで13分間をベッドの中で過ごす気になれず、トイレに行き方々汗で湿ったパジャマを脱ぎ捨て、パンツ1丁でベランダに出た。
あたりはすでに白んでいるが、カツラの木が大きく枝葉を広げているし、目にはいる範囲の家の雨戸はどこも閉まったままだ。
ここ一両日はそれまで顕著だった朝の冷気も感じず、初夏の早朝の心地よさに包まれてほっとさせられた。
真夏に汗をかくと、冷たいシャワーを浴びてリフレッシュするのだが、まだそんな気にはなれないし、温水シャワーなら何とかというところだろうが、今朝はそんな気にもならなかった。
昨晩は10時ちょっと過ぎにベッドに入った。ボクは寝つきがいいのでいつもコテンと眠りに落ちる。
昨日もそうで、3時45分まで一度も目を覚まさずに寝続けたらしい。
汗をかいた理由を知りたいが、身体の内部で何か起きていることが原因だとすれば自分ではまだ何だかわからない。
推察するに、目が覚めた時、掛け布団がきちんと懸かっていたのを覚えているから、その暑苦しさが理由かもしれない。
元気いっぱいの子どもなら掛け布団などあって無きが如しで、直ぐに蹴飛ばしてしまうだろうが、ジジイになると布団を蹴とばす力もなく寝入るだけで自分自身で温度調節も出来なくなるらしい。
老残の悲哀のようなものがひたひたと迫り来たっているということか…
「冬蜂の死にどころなく歩きけり」—村上鬼城の句のように。
昨日、久しぶりに湘南海岸の自転車コースに出てみたのだ。
3月中旬から大型連休を挟んでつい3、4日前までコース上を覆っていた堆砂が2か月ぶりに取り除かれていたので、往復20キロ余りのコースをたっぷり有酸素運動してきた。
南東から心地よい風が吹いていて、往路はまさに追手に帆を揚げる状態で楽にスピードは上がるし楽チンだったが復路は向かい風で往生させられた。
それでもこれはエクササイズだと言い聞かせて最近機能低下が著しい肺機能にイラつきながらハアハアゼイゼイと全身の筋肉に酸素を送り続けたのだ。
3年前にある事で検査入院してPOCD(慢性閉塞性肺疾患)の検査をやらされたら何と「90歳代の肺機能」と診断された。
検査結果を見ながら医者は「まじめにやらなかったようですね」といったが、ボクはまじめに息を吐いたのさ。その答えが90代ってわけ。
でもさ、いくら元気だからって90のジジイが真夏に自転車で100キロ超を走って来るか? なにがPOCDだ。
汗をかいた原因は案外こんなところにあるんじゃないか…
POCDとやらの肺機能をなだめすかして働かせたお陰で布団を蹴とばす力もないほど疲れ果て、ぐっすり眠っていたのが理由かもしれない。きっとそうだ。
汗の不快さが消えてしまえば気分的にも体調的にもよく寝たおかげですっきりしているものな。
2か月ぶりに堆砂がすっかり除去された湘南海岸自転車道
ハマヒルガオの群落の中で花を押しつぶさないような場所を見つけてしばしまどろむととても気持ちがいい。でも照り付ける太陽の光は肌にじりじり
片瀬西浜ではもう海の家の建設が始まった
わが家のつるバラ「ローゼンタール・シュパリース・ホープ」が1輪だけ開いた ♪