とにもかくにも「えっ こんなはずじゃなかったのに !」とつくづく思い知らされた。
何のことかって、これまで人前でこそ口にしやしないけれど自分自身で「頼もしいヤツ」と、満足していた両足の筋肉だったのに…
ふくらはぎも太ももも、今だってちゃんと筋肉がついている。
それなのに「粘り」がなくなってきたのだ。
つまり、一定程度の速度で走行中に、さらにもう一段速度アップをしようとしても、その力が出ない !
坂道を登っていると、ノロノロはしょうがないとして、やはりもうちょっと早く漕げそうだなと思っても、筋肉がまったくいうことを聞いてくれない !?
所謂いっぱいいっぱいの状態で余力がないのだ。
柔軟さがあり、しかも粘りがある筋肉なら、もうひと踏ん張りっ ! という時、瞬発的に力が出てぐいぐい加速したりするものだが、それはもうロングロングアゴーの彼方のものとなってしまったようだ。
つまり〝ボクの自慢の〟足の筋肉は悲しいかないつの間にか老いつつあるらしい。
今年の夏、足慣らしにと50km超を走って来た時、40kmを過ぎた辺りから急に疲れて漕ぐのが嫌になりかけたことがあった。
あの時はまだ梅雨が明けたばかりで暑さに慣れていないからだろうと自分自身を納得させていたが、そうではなくて筋肉が伸び切ってしまって悲鳴を上げかけていたってことらしい。
それに気づかなかっただけだった。
老いたのだ…
そりゃ確かに「老化」は身体の至るところに忍び寄ってきている。
それを実感させられる日々を過ごしているのも事実だ。
でも、鍛えている…つもり…の筋肉のローカなんてことは、実は想定外の事だった。
正直言って考えてもいなかった。
そういう意味でもショックだ。
100kmの道のりを走ってこようと思っていたが、クエスチョンマークだ。
情けないことだが、急に自信が失せつつある。なんてこった…
早朝の空気が透き通って光りに満ち溢れて清々しい分、余計に衝撃はきついものがある。
頭ではそれが定めで例外はないのだと分かっていても。
ブログは後回しにして4:30に自転車で家を出る
家を出た直後はこんな感じ 空は明るくなりかけているが、足元はもちろん周囲はまだ暗い
4:57 片瀬西浜に出る 海はベタなぎ さすがに人影もまばらで静寂そのもの
5:02 漁船は早くから網を引く 片瀬西浜沖
富士山は見えないが丹沢の山並みが薄っすら姿をのぞかせている
5:08 いざっ 湘南海岸自転車道を西へ
5:16 振り返って東の空を見ると一点がポチッと〝赤く点灯〟し始めた
(見出し写真も同時刻)
ポチっとした点にすぎなかったものが、あれよあれよとぐんぐん上がってくるに従って真っ赤な真ん丸の球が大きくなっていく
大火球になっていく
5:19 さらに西下 茅ケ崎市と藤沢市の市境付近の浜は人影が少ない
5:30 さらに西に向かうと茅ヶ崎海岸辺りでは大勢の人が自転車道を行き交い始める 散歩する人、ジョギングする人…住宅地に近い辺りと思われる
5:39 茅ケ崎の柳島海岸の波打ち際に人が等間隔で並んでいる キスが釣れ始めているらしい
同じ場所の西側方面を見やっても釣り師がずらり
5:47 相模川左岸の河口に到着
わが家からは18km
国道134号に架かる湘南大橋の背後に丹沢・大山が迫る 富士山は相変わらず見えず
江ノ島までは10km超の彼方だ ここでUターン
6:09 茅ケ崎のサザンビーチで漁師の地引網が巻き上げられるところに出くわした
すぐに引き揚げられそうだったので見物することに
遠めだが跳ねる魚の影位見えるだろう…
6:15 波打ち際や付近にカモメなどの鳥が1羽もいないなと思っていたのだが、案の定、上がった網を前に漁師たちは活気づくわけでもなく、どことなく落胆した雰囲気が伝わってきた
まっ、伝染したわけじゃないけど、この後ボクのお腹は急激にグウグウ言いはじめ、すっかり力が入らなくなった
実感させられた筋肉の老化具合と相まって、海際を離れて内陸の道に入った途端、漕ぐ足に力が入らなくなった。エネルギー切れ、ガス欠ってやつで、途中のコンビニでチョコレートバーを1本買ってかじり、それでわずかにエネルギー充填してほうほうの体で家にたどり着いた 7:30着
朝飯前の3時間の出来事でした