「空蝉」が咲いた。
四季咲きのバラだから、秋に咲くのは何の不思議もない。
それでも今回取り上げたのは、今年6月に親株から枝を切り取って4~5本挿し木しておいたもののうち1本が無事に活着して枝葉を伸ばし、ついに花まで咲かせてくれたということに感激したから。
考えてみれば6月から数えてまだ10月だから、たった4か月しか経っていない。
そんな短期間で…植物の生命力の強さ、逞しさを思い知らされた思いだ。
株自体は挿し木した枝から2~3本の新しい枝が伸びたばかりで、背丈だってまだうんと低いし、枝葉の繁り方だっていかにも頼りなさげではないか。
だからツボミが出来たのを見かけた時は咲かせず摘まんでしまおうと思ったくらいで、養生させてもう少し株自体が大きくなるまで、つまり来年初夏のシーズンまでは育成1本槍で行こうと思っていたのだ。
その考えを変えて、ヨシッ、咲かせてみよう! と思ったのは、ツボミがたった一つだったし、空蝉の特徴である茶色の花がどういう具合に表れるのか楽しみであったからでもある。
そしてついに…写真を見て分かるようにバラ本来の艶やかさ、妖艶さとは違って、どことなく初々しさが漂うというか、全体の雰囲気は幼い。
しかも、花の直径は5cmくらいしかなく、ここでもやっと言葉を覚え始めたくらいの幼児のようにしか見えない。
それでもちゃんと期待したようなシックな茶色の花が開いたのを見た時は「オオッ! 」と、思わず軽い叫び声が漏れかけたほどである。
幼いけれど、ちゃんとDNAを引き継いでくれている ♪
サイタサイタ 空蝉ガ サイタ ♬
10日07:02 こんな頼り気のない茎から伸びた枝先に付いた小さなつぼみが開き始めていく…♪
11日07:00 どことなく恥ずかし気な雰囲気
11日07:01 初々しくも元気はつらつ
11日8:59 満面の笑み…ってところ
11日08:59 片言の言葉を話し始めたころかな…
そして 今朝
今朝は昨日より大人びて来たかも ♪