目が覚めた時はラジオのデジタル時計が「3:58」を光らせていたのだが、さぁ起きよう、と思って見やった表示は「4:57」だった。
まったくキツネにつままれたような気分で、瞬きの一瞬の間に時が1時間、サッと過ぎ去っていたことになる。
こんなことではうかうかマブタも閉じられない。
一昨日から掛け布団を使い、ぬくぬくと温まって寝心地を楽しんでいるせいで、油断しているとついついこういうことが起こる。
それにしても、5時とはいえ外はまだ薄暗く、いっそベッドに戻ってブログはしれっと休みにしちゃおうか、という悪魔がもみ手ですり寄ってきたが、それを振り払って階下に降り、台所で湯を沸かし、熱いほうじ茶を入れ、2階のパソコンの前に座る。
外は北東の風が強く吹いていて、目の前にあるカツラの木の枝葉が揺れている。
ちょっとベランダに出てみたら、あの夏の暑さはすっかり消えていて、とてもとても涼しく、下手をすればブルっと感じるほど。
気分は木枯らしである。
ボクの鼻は冷涼な空気の襲来に極めて弱い。
夏の暖かな空気に支配されているところに急に忍び寄る冷涼な曲者があると、鼻腔の粘膜はたちどころに大混乱をきたすのである。
大混乱が引き起こされると鼻水がグジュグジュと垂れ流しになり、くしゃみが立て続けに襲ってきて横隔膜を揺さぶり続ける。
これを止める方法はただ一つ。
琥珀色の水で鼻腔の粘膜を刺激し、あまり敏感にならないようになだめすかすことである。
有体に言えば、スコッチをグラスに注ぎ、これを鼻で嗅ぎ、舌の上で転がしつつ、口腔の天井部分にも擦り付けるようにして飲み干す。
こうすると、このスコッチの強烈なアルコールの刺激が口腔の粘膜を通じて鼻腔の粘膜にも届き、しばらくの間、わが敏感な鼻腔の感覚はマヒ状態に陥るから、垂れ流しの鼻水の蛇口は止まり、横隔膜を揺さぶる動作も忘れてしまうのである。
かくしてボクはこの季節、毎年"詩人"になるのである。
ん…意味不明ですと。いやだなぁ、アルチュール・ランボーですよ、アルチュール…♪、アルコール中毒の…アル中る…
めでたしめでたし♪
これで何とかクシャミと鼻水の垂れ流しを食い止め、あわやというところに追い詰められたダンディーな老湘南ボーイのロージンは涼しい顔を取り戻すのであった。
そうそう、もう一つ付け加えるなら、5月末から"制服同然"だった半袖Tシャツ1枚と短パンは一昨日から長袖Tシャツ、長袖フリース、長ズボンに変わりましたことをご報告申し上げ、このブログを終わりにしたいと存じますです、ハイ。
皆さまに於かれましては、季節の変わり目、くれぐれも体調を崩されませんように、ご自愛ください。
我が家の庭では今この花が花盛り
鉢植えだったものを今年庭に移植したら元気いっぱいに枝葉を広げ、旺盛に咲いている
水をやらず土がカラッカラに乾いても枯れることもなくしぶとく生きていて、そのど根性にほだされて地植えにした
ネットでちょっと見てみたらオルトシフォンという植物のようにも見えるが、さて…
屋日になったような一角ではガウラが咲いていた
我が家のホトトギスはタイワンホトトギスs
気温の低下とともに花の色に水色が濃く出るようになった♪
水色と黄色と茶色…♪
どうです? このさわやかな水色♪