季節の変わり目、たとえ朝晩に冷涼な空気に触れてクシャミを連発させ、鼻水を垂れ流しても、日が高く昇り、気温もそれにつれて上昇するにつれて収まるのが相場だった。
ところが、昨日はさすがに昼頃になると、頻度は減ったものの、クシャミも鼻水も収まらず、結局、寝るまで横隔膜は痙攣を続け、鼻腔はグジュグジュしっぱなしだった。
自己診断すればこれは完全な寒冷アレルギーで、夏の暖かな空気に慣れ切ったわが鼻腔は、いきなり忍び寄ってきた北の寒冷な空気に過敏に反応し、これを排撃しようと大混乱に陥ったのである。
横隔膜と鼻腔の混乱が特に顕著で、ティッシュペーパーの箱は見る見るうちに空になり、屑籠はティッシュの山を築く。
隣町の海辺にあるアメダス記録計によれば、昨日25日の最低気温は19.6℃(06:00)、最高気温は25.4℃(12:00)だった。
これを見れば、それほど冷涼でもないような気がするが、25℃はともかく、20℃を下回る気温というのは徐々に下がって来るならまだしも、夏の暑さに慣れきった体にいきなり襲い掛かられてはたまったものではない。
いきなり後ろから切り付けられるようでは気分的にも「う~っ、寒ぶっ」だろう。
しかし、冷涼だと感じるわがセンサーにダメを押したのが、1日中、6~7mもの強さで休むことなく吹き続けた北風である。
我が家の庭の真ん中にそびえるカツラの木の枝葉は北側に2階建ての家屋を背負って立っているくせに、風に揺さぶられ、ヒューヒュー、ザワザワと大きな音を出し続けていて、気分はまるで木枯らし1号である。
北風小僧の寒太郎も一緒についてきたか。
まさしく冬将軍が攻め込んでくるときの喚き声のような、それだけでも効果音としての威力は十分で、鼻腔も横隔膜もタジタジで混乱に陥るわけである。
クシャミで横隔膜を揺さぶられ、鼻水をグジュグジュ垂れ流しながら思ったのは、数日前までのあの青い空に真っ白な入道雲が沸く、あの真夏の光景は幻だったのか…ということ。
芝居の書割じゃあるまいし、夏の間のんびり過ごしているように見えた赤穂浪士たちが、一瞬にして吉良邸の雪景色の中で白刃を振り回しているような、急激な場面転換なんて、生身の体には毒に決まっている。
徐々に季節が移り替わっていくなら体もそれに順応しやすいだろうが、激変緩和のかけらもない季節移動は願い下げだね。
これも地球温暖化の影響だとしたら、身から出た錆なのだが…
ということで、今朝の写真は撮りためた写真の中から選んだ「夏の思い出」
湘南片瀬漁港
湘南片瀬漁港
湘南片瀬漁港
湘南片瀬漁港
茅ヶ崎・柳島海岸
茅ヶ崎・柳島海岸 彼方の山並み箱根連山
相模川左岸河口から三浦半島方面を見る
茅ヶ崎・柳島海岸
湘南・辻堂西海岸
江ノ島に渡る弁天橋~丹沢山塊方面を見る
三浦半島の丘陵地に広がる畑地から東京湾を望む
湘南片瀬漁港赤灯台
江ノ島・湘南港灯台