秋分の日を過ぎて昼と夜の長さが逆転するころだから、急に夜明けが遅くなったわけではないだろうが、午前5時を過ぎてもあたりは暗いままだ。
夜が居座り続けている感じで、空は曇っていて小雨が降っていたせいもあって肌寒ささえ感じた。
これで昼間も30℃に届きそうにないから、ようやく「暑くて長い夏」にも終着点が見えてきたということか。
隣町の海辺にあるアメダスによると午前5時に記録された22.9℃が日付が変わった23日の今のところ最低気温であるらしい。
これまで盛夏を過ぎても、最低気温でさえ27~28℃はあったことを振り返ると、やはり季節の歩みは確実に秋冬に向かっているということと捉えたい。
夏大好き人間にしてみれば夏が去っていくことに寂しさを覚えはするが、そこはそれ、大宇宙の運行が最優先で、もし仮にこの大宇宙を支配している歯車が少しだけでも狂ってしまったとしたら、われらの宇宙船地球号はどうなるのか…と思うと恐ろしく、「夏よもっと続け!」と自分の都合のいいことばかりいっていられない。
それにしても、ここ数年の異常とも呼べる夏の暑さの遠因ともなっていると指摘される地球温暖化についても、この大宇宙の運行の歯車を脅かしているのは、他でもないヒトの手なのだということが指摘されてはいても、その対応に関してはどこか"ゆるゆる"で、こんな調子ではたして大丈夫なんだろうかと思う。
花の寺として知られる長谷の光則寺に秋の花を探しに寄ってみる
山門をくぐって須吾のところでフジバカマが咲き出していた
秋の七草のひとつ
寺のすぐ近くに稲村ケ崎という小さな岬があり、毎年秋になると、"渡りをする蝶"として名高いアサギマダラがこの岬をめがけて列島北部から飛来し、次の集合地点である愛知県の伊良子岬を目指して飛んでいく姿が目撃される
もしかしたら、峠の茶店で一服するような旅人のように、この寺のフジバカマの蜜を吸って小休止するアサギマダラもいるかもしれない♪
スズムシバナ
境内では今この花が真っ盛り
あちこちで小さな群れを作って咲いている
薄紫色の花の色がなんとも涼やか
境内はスズムシバナで埋まっている、といっても過言ではないほど…
特徴のある本堂の屋根
ノカンゾウかな
こっちでは2輪
ゲンノショウコ
よく見かけるけど名前は忘れた
ノギクの仲間
懸命にお日様を見上げている
シュウカイドウ
シュウカイドウとスズムシバナ
ウワミズザクラの仲間?
ハギ
谷戸の奥でそよとも風が吹かず、ハギも揺れず、境内はとても蒸し暑かった
シロタデとスズムシバナ
ホトトギス
ホトトギスには様々な品種がある
ここ光則寺ではこの品種が多い