神奈川県内の「要緊急安全確認大規模建築物」999棟のうち、ほぼ1割に当たる98棟が耐震性不足だということが分かったというのだ。
しかも新聞に掲載された一覧表を見たところ、ボクがよく利用するビルがいくつも含まれているではないか。
触らぬ神にたたりなしというが、日常生活にある程度密着したというか、ライフスタイルに組み込まれているような所は避けると言ったって限度があるのだ。
困った。これはちょっと困った!
県が公表したのは、東日本大震災以降に耐震診断を義務付けられた公共施設や病院、ホテル店舗など人が多く集まる建物で、震度6強や7程度の大規模な地震で倒壊や崩壊の危険性が「高い」建物として58棟の名前を揚げている。
これに倒壊や崩壊の危険性が「ある」建物として40棟が加わる。
その差は「高い」か「ある」かだが、どちらにしたって大規模地震発生時にそれらの建物の中や近くにいたら結構ヤバいってことなんである。
ボクの行動範囲の中で言えば、横浜駅西口と関内駅前、藤沢駅前の某ビルには大きな本屋が入っていて、前者2つはリタイアによって頻度は減ったが、藤沢駅前には結構頻繁に足を向けていて、3か所とも危険度は「高い」なのである。
本屋っていうところは、探しやすさとか、どういう本をそろえているかというところが重要なんであって、どこでもいいってわけではないんである。
もう一つボクにとって打撃なのはかかりつけの病院と行きつけの魚屋が含まれていることである。
件の病院はつい最近通うようになったばかりで、いずれ時期が来れば通わなくて済むかもしれないが、しばらくは通う必要があるのだ。
病院ってところは待ち時間が長いからねぇ。滞在時間も長くなるわけだから……
1度、待合室から建物の外に出るまでの経路と所要時間を計って、自主的な避難訓練をやろうと思っている。冗談ではなくて真面目な話である。
魚屋の方は交通至便な駅前の雑居ビルの地下にあって繁盛しているから新鮮な魚が手に入り、しかも丸ごと売ったり、魚種もすこぶる豊富である。
江ノ電の線路わきにあった腰越の魚屋が2、3年前に閉店してしまってからは、もっぱらここを利用しているんである。
前々から不安には感じていたけれど、現実に倒壊・崩壊の危険性が「高い」となると、考えてしまう。
新聞に掲載された一覧表を見ていると、行きつけでなくとも、ああ、あそこも「高い」のかとか、よく知った名前が並んでいる。
箱根の超老舗ホテルも含まれていて、慌てて? 数日前の新聞に建て替え計画が掲載されていたが、裏事情はそういうことだったんである。
でも、外国人の観光客も多いこの老舗ホテルは素早く対応できるからいいが、みんながみんなすぐに対応が取れるというわけでもなく、当面は現状維持なんだろうから恐ろしいと言えば恐ろしい話である。
それに今回明らかにされたところは、いずれも大規模建築物でそれ以外の規模の建物については、われわれには知る由もないから不安は募る。
とはいえ気にし出したらどこにも寄り付けなくなってしまいかねないが、心構えだけは必要だろう。
この一覧リストはスマホで撮影し、画像を保存しておいて、気になれば照らし合わせてみようと思っている。
お隣の東京にも時々出かけるのだが、都内の同様な危険建物の公表は済んでいるんだろうか?
身を守るためには日ごろの備え、その第1歩からだろうと思う。
これは逃げようのないことなのである。地震の襲来は遅かれ早かれ避けられないことなのだ。
ようやく近所でつくしんぼを見つけた
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