差し芽をしてうまく活着し3年目になる鉢植えの若い「空蝉」に水をやっていたら、つぼみが膨らんでいるのに気付く。
空蝉は例年、大型連休前の4月中旬頃から咲き始めるので、わが家のバラの中では"早起き"の部類だが、それにしてもまだ3月中旬。
ここまで膨らんでいるということは、2月の末か3月になってすぐにつぼみをつけ始めたのだと思う。
いくらなんでも早すぎやしないか…と空蝉の言い分を聞いてみたいくらいな気分だ。
このつぼみ、歓迎したい気分はやまやまだが、このまま育てば今月中か来月早々には咲いてしまいそうである。
後に続くものがそこそこあるなら、この先駆けクンを応援もしよう。
空蝉の開花が今年は早まったのだと思えば済む話である。
しかし、ツボミは今のところほかの株には見当たらず、当該の株にもこれただ一つである。
つまり独りぼっちなのだ。
異端児なのかもしれない。
異端を嫌うものではない。むしろ、他とは違う道を開拓しつつ進む勇気を褒め、応援したくなる部類に属しているつもりでいる。
となれば、このままたった一輪咲かせてみて、その様子を記録にとどめるのもまた、バラ界発展のためにも意義浅からぬことではあるまいか…な~んちゃって。
この文章を書き始めるまでは、つぼみは咲かせることなく切り落としてしまい、一斉につぼみが膨らむような時期になるまで花を待つつもりでいたが、書いているうちに気が変わった。
この異端児の一部始終を見守ってやり、記録にとどめておこうと決めた♪
君子は豹変す?!
昨日は低気圧の通過に伴って大荒れの予報が出ていた。
たしかに東京や横浜では一瞬にわかに掻き曇って真っ暗になったかと思ったら雷が鳴りだし、強風と短時間ながら豪雨に見舞われたりしたらしい。
ところが、わが海辺の町は太陽が雲に遮られる時間帯はあっても、ほぼ青い空が広がっていて、蚊帳の外だった。
そうした気象変化が現実味を伴ったのは、夜に入って気温が下がり出してから。
今朝はまた真冬に逆戻りしたかのように寒い。
ここまでだって3月とは思えない肌寒い日々が続いていたのに、向こう3、4日は更に気温の低い日が続くらしい。
おかげで、もうとっくに開花しているはずのソメイヨシノはまたもや開花予想が後ろにずれ込み、平年並みの24日ころになってしまった。
わが家の空蝉もソメイヨシノ同様、気温変化にさらされ、人知れず難渋しているのかもしれない。
2月に20℃越えの日が続いたり、逆に3月の気温が低すぎたり…
ウグイスの初音はここ5年間で最遅の3月に入るまで聞けなかったし…
例年にない暖冬予報は片鱗を見せただけだったのか。
やれやれな春ではある。
空蝉の堂々たるツボミ
もうこんなに葉も生い茂り…
差し芽で育てた空蝉の鉢が3つ、ノリコが2つ いずれも元気モリモリ
おまけ 庭のワスレナグサ