3日ぶりの晴れ間が広がった昨日、身体の虫干しと緩んだ筋肉に少しでもカツを入れようと、相変わらずの強風が吹き付ける中、散歩に出かけた。
南寄りの強い風が雲なんて吹き飛ばしているんだろうな、そうすれば富士山が青空にスックと美しい姿を見せてくれるんだろうと期待もしたのだが、見えたのは顔から上 !? だけで、それも時々雲に遮られるありさま。
梅雨終盤の不安定でいささか荒れ気味な気象がモロに現れた感じで、まぁこれはこれで動きがあって面白いと言えば面白い。
雲は富士山の周りにたくさん集まってキャーキャー騒いでいるお陰で、こちらの頭上からはすっかり出払っていて、青い空が広がっている。
その分太陽の光は何の遠慮も無く地上やボクらの体に降り注ぎ、熱をたっぷり伝えてくる。
しかし、風が強いのと湿度が低くてさらさらしているためか、汗がだらだら流れるというようなこともなく、案外快適に歩けたというのが昨日の特徴だった。
湿度の高い梅雨時の晴れ間にしては珍しいことだと思う。
顔の一部だけとはいえ、富士山を見るのは久しぶりで、しばらく見なかった間にかぶっていた白い帽子は脱いでしまっていて、幾筋かの白く細い筋が残っているだけ。
すっかり夏化粧に変わっていた。
そして富士山の夏化粧に呼応したわけでもないのだろうが、歩いていると高台の運動公園に隣接する林の中からアブラゼミの懐かしい「ジィ~ジィ~」という鳴き声が聞こえてきた。
今夏初めて聞いたセミの声と言うことになる。
いわば、ウグイスやホトトギスの初鳴きを指して言うところの「初音」。
こうやって季節の節目を感じさせてくれるものに出会うと嬉しくなるし、梅雨はもう明けてもいいんじゃないかと、一層梅雨明けを待ちわびる気持ちが増してくる。
名古屋でも昨日アブラゼミが鳴いたらしく、おまけにその日にスケッチに出かけた先の河原で遅ればせながら今年初めてウグイスの鳴き声も聞いたブロ友さんが「7月2日は初音記念日 ♪ 」とブログに書き込んで喜んでおられた。
盆と正月が一緒にやって来たみたい、とはよく使われる喜びの表現の一つだが、ブロ友さんは春と夏を同時に味わい、楽しんだってわけで、まさに記念すべき日に値する。
それに気づいて感動する…なかなか素敵な感性だと思う。
鎌倉でも今年初めてアブラゼミの鳴き声を聞きましたから、やっぱり「7月2日は初音記念日 ♪ 」ですよ。
もうすぐギラギラのホンモノの夏がやって来る ♪
鎌倉山から 左端に写っている相模湾には白い波が立っているのが見える