相変わらず朝から雨。
しかし、それも9時過ぎになると降り止んで空が少し明るくなりかけた。
近所の散歩ぐらいなら出来そうだなと思った矢先だった。
ガマガエルを踏み潰したってあんな耳触りの悪い音は出てきっこないだろうと思われる大音量の警報音がテーブルの上に置いたスマホからギュインギュインと響いたのだ。
これには不意を突かれたこともあって、いささかなりとも慌てさせられてしまった。
先ず何の音かピンと来なかったせいもある。
(震度4以上でなければ鳴らないように設定してあるので、滅多に鳴らないのだ)
間髪入れず、テレビ画面には「地震が来る。強い揺れに警戒しろ ! 」とテロップのニュース速報が流れる。
このころになって「あぁ、これは地震を知らせる警報音だったな」と納得する。
そして身構えること数秒…いや、数分…
ウソじゃないんだ。ホントに1分経っても2分経過しても何も起こらない。
身じろぎもしないで身構えているところに行政の防災無線が追い打ちをかけるように「地震が来ます」とがなり立てる…
そのうちワイドショーの司会者が「もうかれこれ6、7分が経過しましたが…」と、困惑気味に次に来たるべき事態に備えて身構えるのだが、それでも何事も起きない。かすかな揺れさえ感じない。
誤報と認めた気象庁は謝罪会見を開いたそうだが、その様子は見ていない。
数値か何かの入力ミスだという。
オイオイ !
頼むよ、しっかりしておくれっ。
そんな騒動があった後、昼過ぎになると依然として雲に覆われていたとはいえ空はさらに明るくなり、どうやら雨が落ちてくる心配はなくなったようだった。
それまで沈黙していたセミがあちこちで鳴き始める。
アブラゼミや日中はほとんど鳴かないヒグラシまで加わっている。
そのセミたちの声に背中を押されて日曜日以来4日ぶりに自転車で家を出たのだった。
雲ばかりの空ではあっても、雲が高くて明るければ風を切る気分も悪くはない。何せ雨ばかりが続いているのだから贅沢は言っていられないのだ。
コース上の堆砂の除去作業が終わったことは知っていた
片瀬西浜の水族館前からさらに西に3~400m西に寄った引地川河口付近の湘南海岸自転車道のスタート地点に向かう
曇天だがランナーも自転車も少なく、快適に走れる ♪
丹沢山塊はかすかに見えているが、晴れていればこの左に富士山や箱根連山も見えるのに…
終わりかけのようだが、ハマユウが咲いている
「湘南海岸自転車道」は相模川河口まで続いている
その先は大磯の旧吉田茂邸までの西湘バイパスに沿った区間が整備されていて「太平洋岸自転車道」の一角になっている
太平洋岸自転車道は文字通り太平洋岸に沿ってとりあえず千葉県銚子市付近から和歌山県まで1400kmが整備される方針だとか
まだ梅雨も明けていないのにコース上にはたくさんの赤トンボが舞い始めていた
この赤トンボはハマユウの写真を撮っていたボクに異常接近を繰り返した
たぶんヤツはテリトリーを脅かす存在として威嚇攻撃をしているつもりだったのだろう
さらに西へ進むと通行止め箇所が現れる
去年秋の台風被害でコースの一部が破損したらしく、その復旧工事が続いているようなのだが、かれこれ9か月も経っているのに相変わらず復旧しないのはどういう訳だろう
わが家から13.46km地点
終点の相模川河口まではあと4~5km 早く復旧させてほしい
この日は偵察なのでここで引き返す 空を見るとまさに梅雨真っただ中
今年初めて咲いているのに気付いたハマゴウはまだきれいに咲いていた
盛りを迎えているらしく、群落も広くなっているように感じられた
帰り道、江ノ島の奥の空に薄いけれど青い空が垣間見えた
全天の中でも極めて狭い範囲でしかない上に如何にも薄い空色なのだが、久しぶりに見る「青い空」はきれいで嬉しい ♪
見出し写真は同じ景色だが、赤とんぼが映っているのがミソ
見出し写真は1匹だが、こちらは3匹も ♪
青い空を取ったつもりだが、偶然にも写っていた