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平方録

見にきちゃダメだよ !

天気が良かったので自転車で有酸素運動をして心肺機能にカツを入れたかったのだけど、南からの風が木々を大きく揺するほど強く、ボクの好む海沿いを走ることなどとてもできっこない。
それで自転車を諦め散歩に切り替えた。


いつものように近所の池のある公園の森を散策すると定点観測の木々の緑の深まり具合はだいぶ陰影を増してきていることに驚かされる
緑の色がホントに濃くなってきた
ヤマグワの実も点検したがまだ赤い色のままで熟すところまでは至っていない
黒くならないと甘くならないのでもうしばらくのガマン


公園を抜けてもその続きのような舗装もされていない道をしばらく歩いて行く
バス通りを横切ってさらに進むと見晴らしの良いところに出る


ありゃ〜、海色が2色に分かれちゃってる ?!


こんな光景は初めて見る!
沖は普段の濃い青色だが手前の岸辺に近い海の色はエメラルドグリーンっていうのか、白濁した緑色の混じった薄い空色の、普段は滅多に見かけない海の色に真っ二つに色分けされている
これが5月の輝く陽光に輝いて見えるのだからその2色のコントラストは嫌が上にも目立ち、ボクの目に強烈なインパクトを与えてくる
それにしても、いったいどうしちゃったんだろう…


高台から眺めているだけでなく、近寄ったらどう見えるのか?
で、家に一旦戻り、今度は車で海沿いを走ってみた
坂ノ下の由比ガ浜からも見えるのはやっぱりエメラルドグリーンの海!


七里ヶ浜に差し掛かると波打ち際はそれほどでないにしろ、やっぱりエメラルドグリーンの海が輝いている…
日本の海じゃないみたいだ


これを撮影した時刻は午後12時半過ぎだから太陽はほぼ真上にあって強い光を降り注いでいた
それにしても記憶にない色の海が現れたものだ
何かの予兆?


こちらの写真は5月8日に稲村ヶ崎から撮った写真
海の色は真っ青ではないが、普段見慣れている相模湾の色の範疇に収まる色合いだ


この画像は4月19日のもの
この写真で見る限り群青とまでは言えないけれど、真夏になると限りなくそれに近い色を湛える相模湾
空の蒼さはこの海の蒼さを写しているのだと思って眺めてきた色である

さて、一昔前の漫才に「地下鉄はどこから入れたんだろう。それを考えると夜も眠れない」って言うのがあり、大いに受けたものだ。
ボクだって夜眠れなくなるのはありがたくないので、知っていそうなところに電話して聞いてみたのサ
まずは変色海域の真っ只中に位置する江ノ島の湘南港にある海上保安庁湘南海上保安署
電話口に出てきた係官は丁寧で取り次いでくれたが、結局は「分からないので保安庁本庁の海の相談室に聞いてください」と言うので東京の保安庁に電話したら海の相談室は月水金しか開いていず、それでチョン
さて、これじゃますます眠れなくなっちゃうじゃん

で、次に思いついたのが神奈川県水産技術センター
すぐに番号を調べて電話をしてみると専門の人につないでくれて丁寧に説明してくれた ♪
「プランクトンが東京湾から相模湾に入り込んでいて、それが光合成をしているために緑がかって見えるのでしょう。今の時期は太陽の光が強いのでプランクトンそのものの活動も活発化していて盛んに光合成を繰り返しているので緑がかった色が濃くなっていると思われます」
相手は仕事中なので「なんで東京湾から相模湾に流れ込むのか」とか「なんという名のプランクトンなのか」「東京湾に発生するのはなぜか」「漁業への影響はどうか」「人体への影響は?」などなど根掘り葉掘り聞きたかったのだが、“主犯”が判明したことだけでヨシとした
それと、聞き損なっちゃったけど、光合成してるってんだから植物性プランクトンだよな、きっと
何処の馬の骨かも分からないヤツの電話に丁寧に答えてくれた、たぶん研究員の人だろう、ありがとうございました。
おかげさまで疑問も解け、昨晩はよく眠れました ♪



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