6月中旬にパソコンが動かなくなり、新しく買い替えるまでの間ブログを休んだ。
この時「そうだ、京都 行こう」の向こうを張って「そうだ、電車に乗りに行こう!」とミニ旅行に出た。
目的地は"今時"、街中の道路にレールを敷いて路面電車を走らせてしまった宇都宮市。
横浜や東京をはじめ、全国の大都市で「交通渋滞の元凶だ」と高度経済成長期に次々と路面電車が廃止に追い込まれ、消えていった中で、この北関東の県庁所在地は去年の夏、ついに念願の新しい路面電車を開業させたのだった。
JR宇都宮駅東口から鬼怒川を越えて隣り合う芳賀町の工業団地までの約15㎞。
ここに、乗り降りが楽な低床式という床の低い3両編成のスタイリッシュな電車が走り始めた。
宇都宮ライトレールと言い、地元の人はライトラインと呼んでいる。
その路面電車が「すぐに赤字になるだろう」という大方の予想を覆し、開業以来、客足が途絶えず、黒字経営を続けているということが、開業以上に注目を浴び、ニュースになっていた。
孫娘が暮らしていた町のことでもあり、計画段階から知ってはいたが、果たして採算が取れ、市民の足として認知されるんだろうかという点に注目していた。
ボク自身は通学の足として利用してきたこともあり、地下鉄のある街より、路面電車が道路の真ん中を走る街のほうがずっと好きで、長いこと暮らしたヨコハマから路面電車が消えてしまったときはずいぶんと悲しい思いをしたものだった。
絶滅危惧種と半ばあきらめていたところに、新たな路線が敷かれ、しかも大好評だという。
ならばぜひとも乗りにいかねば…
そして注目すべきは、宇都宮に縁もゆかりもない人たちが物珍しく感じるのか、はたまた羨ましくてか、名物の餃子を食べがてらライトレールに乗ることを目的にわざわざやって来るんだそうな。
路面電車の走る街…しかも新しく走らせてしまった街…これが新たなトレンドになることを願うね。
宇都宮駅前の停留所に到着するライトラインの新型路面電車
ふむ、車体のデザインよし、カラーリングよし
駅前の光景になじみ、違和感なし
走行は静かかつスムースで、ガクンともしないで発車し、加速も滑らか、停車するときもすぅ~っと静かに止まる
宇都宮駅前を発車し一般道に出たところ
街の風景に溶け込み、路面電車の走る街として違和感なし
鬼怒川を越えて郊外に出るまで車内はつり革が埋まるほど込み合っていたが、折り返し直後は御覧の通り
再び鬼怒川を渡るり、市中へと戻ると次第に込み合ってきた
アユ釣りの太公望を眼下に鬼怒川を渡る
かくして路面電車が違和感なく街に溶け込む光景を見て、羨ましい気持ちになった
路面電車は排気ガスも出さないし、建設費や維持費は地下鉄に比べて格段に安いし、"衰退まっしぐら国ニッポン"にとって、身の丈に合っているんじゃないのかねぇ
ライトラインに先立って日光に寄った
東武電車の「浅草駅から特急電車で行こう」という山の神のリクエストがあり、これまた走り始めて1年になる東武特急スペーシアXに乗る
JRでいうところのグリーン車に乗った さすがに快適♪
浅草松屋の入るビルが東武浅草駅
アーチ形の窓が並んでいるところがホームのある階で、ここからすぐ隅田川を渡って電車は出ていく
ホームの上は松屋デパート
3階にある改札口
様々な種類の特急電車が法ホームにいた
東武日光駅到着 左は特急リバティ
日光では東照宮にだけ寄った
4,5年前に来たときは大改修の真っただ中で、全体像が見えなかったので今回は全貌を記憶に刻んだ
それにしてもインバウンドの多いこと…