北鎌倉の円覚寺まで来年の卓上カレンダーを買いに行く。
距離は5km少々だが、自転車で車の通らない道を選んで走るので速度が出せず25分ほどかかった。
つるバラのせん定やらガラス磨きやら、色々やるべきことが重なって自転車を漕ぐのは2週間ぶり。お陰で休養十分なのか、足がやけに軽かった♪
円覚寺を訪れるのは久しぶりで、暮れも押し詰まったこの時期、境内は閑散としているのかと思ったが、観光客が結構いて、世の中には様々な人がいるものだと実感させられる。
境内はきれいに掃き清められていて、松飾に使う松を届けに来た業者が大事そうに松の枝を抱えて塔頭を訪ねる姿も目撃した。
正月を迎える準備が整いつつあるように思われた。
ただ唯一、国宝の舎利殿や雲水たちの修行道場がある一帯では門前にトラックが横付けされて川砂のようなものが一輪車で運び込まれていたから、最後の追い込みで何かの整備が行われていたらしい。
あわただしいことである。
三浦半島の農家から寄進された三浦ダイコンをタクアンにするための漬け込みはもう済んだ頃だと思う。
雲水の食事は誠に質素なもので、粥とこの大根を付けたタクアンがメーンと言ってよく、タクアンの漬け込みは大事な修行でもある。
そして最後の締めくくりとして、多分30日くらいに僧堂では横田南嶺管長以下、雲水たちの餅つきが行われるはずである。
大晦日にはもう参拝客がやってきて、新しい年が明けていく。
円覚寺総門
総門脇では名残の紅葉が燃えていた
円覚寺では境内の2か所から富士山が見える
一つは国宝の洪鐘のある高台、もう一つは山門左手の道を進んだ先の道沿いから、このように見える(白雲庵前辺りから)
白雲庵の前の斜面に咲いていた花
スイセンも咲いている
奥に見えるのが山門、左手の石垣は松嶺院
境内最奥部の黄梅院のロウバイ
もうすでに満開になっている
ミツマタはまだ葉が落ちていなかった
黄梅院のスイセン
サネカズラの実
黄梅院の蹲とツバキの花
ここにも
仏殿の向かって左手のウメの木にはもう花が数輪咲いている
選佛場裏のモミジ
仏殿隣の居士林山門
在家のための禅修行の道場・居士林の建物が建て替えのため取り壊され、礎石だけになっていた
元は東京牛込にあった柳生新陰流の剣道場だったものを、戦前だったか戦後だったか、当時の当主が在家の禅修行者のために、と円覚寺に寄進したものだった
ボクは今から56年前の高校3年生の夏、お願いして10日間ほどお世話になった
それが禅と向き合うことになった最初の出発点である
剣道場として建てられたくらいだから、簡素な造りで100年近く頑張って来たんではないか
次にどんなものが出来上がるか、楽しみでもある
稲村ケ崎の切り通しから見た富士山
円覚寺を出て、建長寺、鶴岡八幡宮前を通って若宮大路から由比ガ浜に出、海沿いの国道を走る
稲村ケ崎から
既に正午を回っていたため、光線の関係で富士山がぼやけ始めていた
これは片瀬西浜からの富士山