鍋の内容は豚しゃぶ。つまりビタミンB1をたっぷり摂取したって寸法である。
ビタミンB1と言えば疲労回復。と言ったって夏バテしちゃってるわけでもないし、夏の疲れをいやそうと予防的措置を講じたってわけでもない。
猛暑だ酷暑だと言われた夏でも食欲は旺盛で別に疲労もしてないし、そんな特別なことをする必要はどこにもないのだ。
ならば、なぜ? しかも卓上にガスコンロを出して火を焚き鍋を架けるなんて酔狂じゃんという声が聞こえてきそうだ。
タネを明かすと、友人が自分の畑で栽培した野菜類をごっそり送ってくれて、その中にミズナがどっさり含まれていた。
で、食べ方のヒントをもらうとブタしゃぶにするととても美味しいというご託宣である。
それも冷しゃぶじゃなくて温しゃぶだというのでガスコンロ登場となり、半年ぶりのご対面ということになった。
ボクの知るミズナは茎も葉っぱと同じように薄いけれども緑色をしているものだが、いただいたミズナの茎は赤い。
赤と緑のコントラストが鮮やかで目を引く。おまけにぐつぐつ煮えている湯の中に入れても色は変わらず赤いままである。
不思議なことに歯ごたえのシャキシャキ感、これはミズナの命と言ってもよいのだが、この独特の清涼感を持った歯ごたえが全く変わらないところが素晴らしい。
もう一つ感心したのはアクが出ないことだ。アク取りに精を出さなければいけないようでは面倒くさくて食味も半減してしまうだろう。
軽くしゃぶしゃぶした豚肉と一緒に口に放り込むと、これはもういくらでも食べられてしまいそうで、疲労回復というより体重増の方が恐ろしいくらいだ。
でもうまいものはうまい。赤ワインと一緒にハフハフしながらお腹いっぱい食べてしまった。
最近茎の赤いホウレンソウが「赤軸ホウレンソウ」として出回っているようだが、これらの茎の赤さの秘密が知りたいところだ。
通常のホウレンソウで茎元が赤いのは骨の生成に欠かせないマンガン成分が含まれているためだそうだが、ミズナの赤にはどんなパワーが秘められていることか。
前日の昼には江戸でウナギのかば焼きを食べたし、ビタミンB1の摂取は十分である。
エネルギーはたまっちゃってるのだ。しかたない、活発に活動するか。
秋バラのためのせん定作業が近づいているし、それ以前に庭を覆い尽くしてしまっている雑草を取り除かないことにはバラたちが気の毒でもある。
芽が出そろい、本葉を広げつつあるパンジーの苗のポリポットへの移し替えも考えなければいけない。
花咲爺の出番は多いのだ。
台風次第だが、無事に通り過ぎてくれればあと2日分残っている青春18きっぷを使って東海道本線の電車を乗り継ぎ、滋賀県守山市にある佐川美術館で開催中の田村一村展を見てきたい。
ふむ、結構忙しいぞ。
冷房を効かせた部屋でガスコンロを使って豚しゃぶをやり、たっぷりのミズナを食す。もう元気そのもの!
ミズナは何度もお替りしてシャキシャキした清涼感を楽しませてもらった。豚しゃぶというよりミズナ鍋。
最後にラーメン玉を放り込んだら、これまた絶品だった
収穫する前に黄変してしまったゴーヤをパソコンの脇に置いておいたら…
夕方には口を半開きにし…
今朝起きてみるとすっかり退屈してか、大欠伸…
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