今回利用したのは東日本、東海、西日本3社の極標準的な中距離電車のことで、それぞれ微妙に味付けが違っているところが今回取り上げる中身である。、
まずは座席配置から。
東日本の普通車の座席は山手線や京浜東北線など近距離路線に使われる電車は窓を背に座席がベンチのように連なっているベンチシートばかりのものと、4人掛けのボックス席の車両とベンチシートだけの車両とを一緒に連結した形の中距離電車に分かれる。
例えば東海道線の電車だと15両のうちグリーン車2両を除く13両の内訳は4人掛け6両、ベンチシート7両である。
何が言いたいかと言えば、電車に乗ってある程度の距離を行く場合、窓の外の景色を眺めながら行くのは旅の楽しみの一つのはずである。
「その通りだが、たまに出かける旅と違って毎日通勤通学に使う電車の窓外の景色なんて見飽きた」なんて言うなかれ。
同じ景色であっても四季折々、時々刻々と景色は変化してるんでっせ! その微妙な変化を感じ取れるようでなくちゃぁ、というのは無理な注文かなぁ。
ま、とりあえずボクの希望としては、窓の外の景色を眺めながら電車の揺れに体をゆだねたい、というのが電車を利用する時の心持ちなのである。
そのデンで行くと熱海までの東日本の電車ではかろうじて4人掛けのボックスシートに座って窓外の景色を楽しんだ。
ところが、熱海から乗った東海の電車は6両の短い編成で、しかも途中で3両に短縮され、おまけにこれが窓に背を向けて座るベンチシートの電車ばかり。
富士山だってまともに楽しめやしない。静岡の人がいくら見飽きていると言ったって、それこそ毎日同じ富士山なんかあり得ないだろうに…
首をひねって富士山を探し、いい加減に疲れたところで広々とした景色の中に浮かぶ富士山を見つけてドアのところまで行って写真に撮るようなことをしなければならないほど、無粋な電車なのだ。
おまけに一部の電車の窓ガラスは曇りガラスのように汚い!
これが愛知県に入り岡崎発の快速電車に乗り換えた途端、すべての座席が背もたれの位置を変えさえすればすべて進行方向を向くようになる2人掛けの座席ばかりに代わるのだから、旅情を楽しむのにこれほど好都合なものはない。
こういう車両があるのになぜ静岡県内では走らせないのか。富士山は世界遺産じゃないの。
大垣から米原までの3両編成だって同じ方式のシートである。だから関ヶ原付近や伊吹山が迫る辺りの景色もごく身近に眺めることが可能なのである。
静岡県民は下を向いてじっと座っていろ、ということなのだ。格差をつけられ、白昼堂々と差別を受けているに等しい。
西日本の新快速もこれと同じ座席である。すべて2人掛けの座席で窓の外の景色が見やすい。
しかも12両の長い編成である。この電車が米原から京都、大阪を経て姫路までの200キロを突っ走っているのだ。
東日本は互いの膝がこすれ合う4人掛け。東海と西日本は2人掛け。どちらに軍配が上がるかと言えば答えは歴然としている。
東日本で2人掛けの座席となるとグリーン車を利用しなければならない。
しかし、このグリーン車に乗るには別途グリーン券が必要である。50キロまで770円、それ以上は980円(いずれも平日)。
座席はリクライニングするが、違いはその程度に過ぎない。東海と西日本の快速電車の座席と大した違いはない。
片や無料で利用できるのもが東日本で同様のサービスを求めると別料金が必要になる!
西日本の車両は12両すべてがグリーン車と言ってよく、東海ともども同じJRでありながらこの差はどこから生まれてくるのか。
新快速で尾張路や近江路を突っ走り、湖西線に乗り換えて日本酒をちびりちびりやりながら窓外に広がる琵琶湖西岸の美しい景色を眺めながら彼我の差を痛感した次第だ。
これだけではないのだ。
東日本の電車を利用する客は朝夕のラッシュ時にはぎゅうぎゅう詰めに詰め込まれたうえに、乗り降りが楽なように? とドアばかりたくさん並び、しかも座席のまったくない車両まで連結され、その車両に乗り合わせた客は立ちっぱなしのまま貨物列車で運ばれる牛馬のごとき扱いさえ受けているのだ。
それでいて鉄道運賃は全国一律である。こんなバカな話があるものか!
彦根駅に到着するJR西日本の新快速電車
彦根駅前のお城に向かう大通りに面して2軒の魅力的な店が軒を並べていた
まずは左側の焼き鳥屋。近江牛の牛筋煮込みというのがあり、いの一番に注文すると女将さんが「さすがにお目が高い」とおだてられた
近江牛だという牛肉がごろごろ入っていて柔らかく煮込まれていて味が良くしみ込み、湖西は高島市にある蔵で生まれた「不老泉」という酒によく合った
近江鶏の焼き鳥も頼んでみたが、皮は美味しかったがそれ以外はまぁあんなものか…
ソコソコに焼き鳥屋を出て隣の店に移り、しめに元祖近江ちゃんぽんなるそばを食す。本場長崎で地元の友人に連れられて行った店の長崎ちゃんぽんとは全く別物だが、
これはこれで地域限定のソウルフードとして十分太刀打ち可能だなと思える味だった
店内に掲げられた金看板。元祖と言わず「発祥店」と称するところに得も言われぬこだわりを感じますナ
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heihoroku
ひろ
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