そう、ウグイス‼ 初音ですよ♪♪
今日こそ初音が聞けるかなぁと散歩に出たのだが、薄雲が広がり始めて、それほどポカポカした陽気だったわけではないので半ばあきらめていたのだ。
2月22日、時刻は午前10半ごろ。場所は鎌倉の高台にある住宅地の南に開けた傾斜地のまとまった緑が残されている辺り。
崖を切り開いて無理やり宅地にした場所があって、駐車スペースと思しきスペースが中空に突き出ているようなところに立って遠くの海を見ていた時のことだった。
いきなりどこからか「ホォ~ ホケキョォ~」と。
それも、つっかえもせず、たどたどしくもなく2度3度繰り返す念の入れようで、加えて最後に「ケキョケキョケキョ」とこちらはあまり上手じゃなかったけれど谷渡りの鳴き声まで。
ウグイスの良い所は遠慮がちなんてことがなく、あの澄み切った声で思いっきり大きく鳴くところだろう。まったく屈託がないのが素晴らしい。
遂にわが鎌倉にも佐保姫様がご到着あそばされたようで、とても嬉しい♪ もう重いコートもいらないね。
自慢気な初音の中の初音聞く
わが鎌倉で去年ボクが初音を聞いたのが2月28日だったから6日早い。一昨年は25日だったから、それよりも早い。
気になって気象庁のホームページで「生物季節観察」のページを手繰って「ウグイス」で調べたところ、21日までの記録で既に7か所で確認されていた。
一番早いと思われるのが大分地方気象台で何と2月5日!
そして宮崎地方気象台では11日。それから間が空いて21日になって沖縄、南大東島、福岡、熊本、松山の気象台が観測している。
気象台の職員が毎年決まった場所で耳にしないと「初鳴日」として認定されないけれど、ボクは毎年地元で聞き耳を立てているのだから非公式ではあっても定点観測は定点観測である。
四国からいきなり紀伊半島も渥美半島も伊豆半島も飛び越して初音が届いたのだから、これもまた嬉しい。
井上井月にいい句があった。
鶯の重荷おろせしはつ音かな
あちゃ~、先に作られちゃたか! という思いである。
実のところ重荷を下ろすのはウグイスだけでなく、初音を求めて尾根筋の道や谷戸の奥までうろついていたボク自身も同じなのだ。
あぁ~よかった、ほっとした♫
さらに井月。
鶯の乙音をまつや筆置きて
鶯の初音や老いに似ぬ自慢
鶯の初音自慢や朝使い
鶯のひとり機嫌や庵の窓
鶯にはししてやらんほそ流
外の方や鶯なけと思う宵
鶯やその俤(おもかげ)の声きかむ
鶯や草木に花のなきあたり
いいねぇ、セイゲツ♪ いいねぇ、ウグイス♪
海の見える高台の住宅地の一角に残された緑の塊辺りから初音が聞こえてきた
富士山もうっすらと
帰り道の公園で出会った猫。昨日は猫の日だそうで、これも何かの縁かなぁと思ってゆっくり近づいたら「ニャァ~」とひと鳴きしてヤブの奥に消えてしまった。
「ボブという名のストリートキャット」という本の映画版「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」という映画があるそうで、テレビで観た猫嫌いサンに心境の変化が起こって、感動のあまりボォ~ッとしちゃったそうだ。
ふぅ~ん…
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