降下体制に入って雲の中を飛ぶ時、機体は激しく揺れたが、地面に接地するときもダァ〜ンという音とともに強い衝撃があり、左翼が地面をこするのではと心配になるくらい傾いて、客室から小さな悲鳴が上がるほど。
あんな下手くそで乱暴な着陸は初めてのことで、いささか不快。悪天候でも緊急着陸でもあるまいに、ったく!
さて、初日の訪問地は山口ではなく、島根県の津和野。
一度訪ねて見たいと思っていたところで、峠を下って町が見えるところに差し掛かると、盆地の底に「えっ、こんなちっぽけなところ!」と驚くくらいこじんまりしている。
この小さな町から森鴎外や西周、画家の安野光雅らの逸材が輩出されている。
4万3000石の小藩が人材育成のために力を注いだ系譜が残されているのを感じる。
こういう町はじっくり歩いて町の人とも話をしてみたいと思うのだが、ツアーの観光旅行ではそうもいかない。
中学・高校の友人がもう50年近く前から「津和野はイイ、津和野はイイ」と呪文のように口にしていたが、なるほど! の感じを受けた。
ここはもう一度来てゆっくり自分の足で歩いて見たいところだ。
旅の出発はやっぱりこういう写真
さて津和野。まずは山。標高907メートルほどの青野山。町のシンボル的な山で大きな溶岩ドームの山容が印象的
森鴎外の生家。このこじんまりした家で暮らしたのは10歳まで。それから東京に出て一度も故郷に戻らなかった
曹洞宗の古刹・永明寺
回廊がある
茅葺の本堂
本堂に向かい合うこの紅葉の下に
分骨された遺骨を収めた墓がある。遺言で墓石には「森林太郎」とだけ刻まれている
津和野藩が人材育成ののために力を注いだ教育の拠点・藩校の養老館。林太郎もここに通った
米が少ししか取れず、貧しかった藩の財政を助けるためこれらの山に段々畑を作ってコウゾ、ミツマタを植え、質の高い和紙を生産した
街並み
造り酒屋
巨大な鯉
カトリック教会
こういう路地に惹かれる
もったいないなぁ〜
山口線には新山口から津和野までSL が走っている。今度訪れる時はこの蒸気機関車C57 が引く列車で来てみよう
今回初めてツアー旅行というものに参加した。最初の宿泊は山口市内のホテル。夕食時、参加者16人が同じテーブルについて最初に自己紹介させられた。カップル6組、個人参加4人(すべて女性)。まっ、旅は道連れって言いますからね。何事も経験。
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