朝からよく晴れ上がり、絶好の行楽日和となった大型連休初日。
鎌倉の海岸はもちろん、湘南海岸一帯の浜辺には「浜辺に出ることは控えて」という看板が県の手によって張り出され、自分の家の庭先の一部だと信じ込んできた身にはいささかショックだったのは間違いない。
そもそも、それがわが身に向けられたことではなく、よその地域からわざわざ行楽に出かけてくる人たちに向けらえていると分かっていても、そこはやっぱり「地元」とはっきりわかる服装をしているわけでなし、地元の住民が「自分の庭でくつろぐのがなぜ悪い」と知らん顔で浜に下りるわけにもいかず、この連休中はいつものルーティーンもあきらめて海辺に近づかないようにしようと決めたのだ。
まさに「緊急事態」なのだから…
でも、そこは生業にしてきた好奇心がムクムクと頭をもたげ、朝食後しばらくして午前9時半に車で海沿いの国道を走って偵察くらいしてこようという気になった。
すると、いつもの休日ならとっくに渋滞が始まっている大仏前の県道はガラガラのガラ !
大仏や長谷寺の最寄り駅の江ノ電長谷駅のホームには人影もない !?
由比ガ浜に出て見ればサーファーやウインドサーフィンに興じる若者の姿もゼロに近い。
稲村ケ崎、七里ヶ浜、腰越と浜辺を見下ろしながら国道を西に走っても、サーファーの姿は嘘のように消えている !!!
片瀬東浜の信号で信号停止しすると浜辺から「藤沢市長です。大切な人の命を守るための行動をとる時です。家にお帰り下さい」などと防災無線を通じてメッセージを流しているのが聞こえた。
人が出るのはまだこれからだろう、くらいに思ってそれで家に引き返したが、夜のテレビニュースを見て、それが湘南の海に限らず新幹線はガラ空きで大都会の盛り場からも人が消えたと知って、「へぇ~」と心底驚いた。
いい傾向だ。とりあえず素晴らしい !
問題は12日間続くかどうかだな。せめて12日間続ければかなりの効果が期待できるんじゃないか。
その時、世界の目には「ニッポン人てやつは…」と大いに畏敬の色が浮かぶことだろうな。
もしかすると畏敬を通り越して「畏怖」にまで行きついちゃうかも…
青い眼をパチクリさせるところを是非見て見たいもんだ。
海がダメなら鎌倉には山もたくさんあるわい
鎌倉の三大緑地「広町」「常盤山」「台峰」はいずれもボクの家からは徒歩圏内にあって特に広町は良く散策に行く。常盤山はそれより若干遠いがここもヤマザクラの素敵なところで春先はよく歩く。
台峰は北鎌倉にあるのでちょっと遠いが、ここもたまに歩いていた。
その台峰が市の手で整備され、トイレなども設置されたというので歩いてみた
木漏れ日が漏れる小路で同じように散策している地元の人と何組かすれ違った
こういう場所は特に気持ちがいい
道が二股に分かれ、右の道を進むと…
一気に視界が開ける
画面中央の緑色に見える大きな屋根は円覚寺の仏殿の屋根だ
ズームしてみる
仏殿の左奥にチラッと見える屋根の一部は大方丈の屋根だろう。いつも坐禅をしている場所だが、3月から休止されている
右端に小さくポツンと見える屋根は国宝の洪鐘脇の弁天堂
坐禅休止以降一度も境内に足を踏み入れていない 思いがけず遠くから眺めることになって、いささか忸怩たるものがある
(展望が素晴らしいので特製ベンチが出来ていて、休憩している人の姿とともに写したのが見出し写真)
こういう細道を進んでいたら、前から見覚えのある顔が近づいてきた
会社の後輩で同じ市内に暮らしているS君でしばし立ち話したが、コロナの話になると「ボクはたぶん平気ですよ。もうかかっちゃて自然治癒したんじゃないでしょうか。抗体が出来てるんだと思います」とマスクもしないで言う
その言葉で、そういうところのある男だったことを思い出した
随分立派な案内表示が出来ていたけれど、枝道の奥に入り込まなければこうした案内板は見当たらないところが不親切
分かれ道に設置しておいてくれなきゃ…
こんな道をたどりながら元来た入り口に戻ったけれど「広町」が一番かな ♪