「天使の一撃」に見舞われてしまった。
俗にいう「ぎっくり腰」の事で、ここしばらく、この災厄から逃れていたので久しぶりでもあるが、幸いなことにそれほどひどくはないので、何かするたびにイテテテと思わず声が漏れるが、日常生活に支障を来すという訳でもない。
発端は昨日夕方の風呂場だった。
身体を洗い終えて湯船にゆっくりと浸った後、全身をバスタオルで拭き終わって上がろうとした時、風呂の蓋の上に置いたタオルを取ろうと軽く腰を曲げた時だった。
まさにピンポイントで狙ったとしか思えない「一撃」を右臀部の筋肉上部に食らったのである。
一撃を食らったまさにその瞬間、「あっ!筋肉がっ」と思った。
しかし、気付いた時はもう遅い。
なんとか復旧しないかと思ったのだが、よじれた紐を元に戻すようなわけにはいかない。
昨夜は湿布薬を張って寝たが、一夜明けても残念ながら劇的な改善はない。
まぁ、症状が比較的軽いのがせめてもの救いで、コロナワクチンを打った後の痛み程度の痛さだから、今回は本当に良かった。
それにしても、何が天使の一撃だ。
天使にこういう役目を与えないでほしい。逆説的な言い方だとしてもセンスがないと思う。
ドイツ語では「ヘキセンシュス」と言うそうで、直訳すると「魔女の一撃」という意味になるらしい。
なるほど、魔女に襲われたということになればこの独特の痛みや不意の食らわせ方一つとっても恐怖そのもので、まさにピッタリで納得もしやすいというものだ。
イテテテテ…
と、ここまで書いてきて、ちょっと立ち上がろうとしたら腰が言うことを聞かない。
パソコンのキーボードを打つ姿勢が悪くて腰が曲がっていたようである。
腰骨を立て、背筋を伸ばした姿勢で座らないと痛んだ筋肉は悲鳴を上げる。
やれやれだ。
それにしてもよく降る。
月が替わって以降、南関東ではず~っと降り続いているから今日で5日目だ。
さすがに最初の3日間ほどの強い降り方ではなく、シトシトと、あるいは煙が立ち込めるような降り方も混じるが、とにかく太陽とはご無沙汰が続いているから辺りは薄暗いし、だんだん我慢ならなくなってきた。
「〇〇殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の3日も降ればよい」って言うざれ歌の類があった。
〇〇ってのは今じゃ禁止用語だが、どこまで続くぬかるみぞ…
熱海の被害だけじゃ、まだ不足だとでもいうのだろうか。
(わが家のミソハギももう終わりかけている)