3か月に一度のヤボ用をこなしに横浜へ。
用事の方は1時間余りかかったが、まぁ順調に終え、久しぶりのヨコハマだし、何か食って帰ることにした。
何にするかしばし考え、「そうだ、オイシイ天丼が食べたい」という結論に至る。
この辺りはエッセイ『散歩のとき何か食べたくなって』の著者・池波正太郎の気分である。
このエッセイで池波が取り上げているのはバーや居酒屋が多く、食べ物屋で挙げているのは「伊勢佐木町の古い支那飯屋[博雅]」とか「曙町の牛なべ屋[荒井屋]」「中華街の大通りから一筋外れたところにある支那飯屋の[徳記]」くらいのものだ。
博雅はもうないが、それ以外は健在。
しかし、ボクが思いついたのは関内駅前にあるサザンのクワタケースケの嫁さんの実家の天ぷら屋。
ここで出す貝柱のかき揚げをどんぶり飯の上にデ~ンと乗せたやつを思い出して、思わずヨダレが垂れた。
現役時代は時々昼飯に食べた馴染みの味だが、もう何年も口に入れていない。
横浜駅からJRで2駅移動して関内に着いたのが午後1時20分頃。
改札口を出てすぐに目に入ったのが店の前に出来た長蛇の列。ざっと数えて20人以上も並んでいる!
これじゃァずいぶん待たされそうだし、方針変更。
これまた久しぶりの伊勢佐木町に行って5丁目までぶらぶら歩き、横浜発祥のサンマーメンを最初に出した店に行ってみることにする。
ところがところが…ここも満席で外で待てと言う。
たかがサンマーメンごときで店の外に突っ立って待つなんて真っ平で、ハイ、サヨウナラ。
結局、五丁を歩く間に大いに気をそそられた「馬刺し」「月見つくね焼き」の張り紙を思い出して、臨機応変に方針を変更することにした。
こういう日もあるのだ♪
用事のあった横浜駅東口のスカイビルと隣のそごう百貨店をつなぐ空中回廊から横浜港が見渡せて、正面にはベイブリッジの美しい姿を見ることができたが、音楽アリーナとホテルが建設中で眺望が妨げられてしまったのにはがっかりさせられる
浦島太郎じゃあるまいし、通勤で40年超慣れ親しんだ関内駅が様変わりしているのにビックリ!
変わったのは北口で、ボクが常に使っていたのは南口だから余計驚いたのかもしれないが、老兵は何とやらだ
従来、改札口は線路と並行の位置関係(この写真で言えば線路の左右)に設けられていたが、線路と直角に交わる位置に改められ、目の前の国道16号と向き合う形になった
新しそうな駅舎も出現していたが、屋根の上には草が伸びている きっとぺんぺん草も生えていることだろう
かつては横浜随一の繁華街だった伊勢佐木町のメーンストリート
高校の同級生の店 ホットドッグとハイネケンのビールでもよかったのだが生憎不在だった
天丼とサンマーメンにフラれ、真っ昼間っからこういう店に落ち着く♪
馬刺しと真ん丸のお月様が添えられたつくね焼き 飲み物はレモンサワーを2杯
以上¥1450なり 天丼並みってところ
日本で最初の鋼鉄製の橋であり、かねの橋と呼ばれた「吉田橋」を渡って関内駅に向かうため信号待ち
…と、けたたましいクラクションが鳴り響く
クルマがビュンビュン突っ走る道路を女性が悠然と渡り出し、車がタイヤをきしませながら急停車する中を渡り終え、さらに先の道の真ん中を平然と歩いていく
JRのガードを越えてもなお、道路の真ん中を行き、やっと左側の歩道に上がった
この女性に何かが起こってるんだろうけど…