数日前に終わらせたバラのせん定作業で出たつぼみの付いた枝を花瓶に差しておいたらどうにか花開いた♪
ツボミは小さい上に硬く、最初はどうかな? と思っていたのだが、花瓶を置いたのがわが家の中で最も暖房を使う時間が長い居間だったせいもあるのか、ツボミは徐々に膨らんで行って、もしかすると…と言う期待が膨らんでもいた。
太陽の光は当たらないし寒暖差も大きいから、初夏や秋も深まったころの穏やかな季節を好むバラに取って決して好ましい環境とは言えないのに、良く咲いたものだ。
植物のしぶとさ、力強さ、あるいはたくましさと言ったものがこのひと花に凝縮されているように感じられて、咲いた花を前にすると心の底から「へぇ~」「ほぉ~」と感嘆符がこぼれ出てくる。
とはいうものの「ノリコ」という品種のこのバラは本来、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるのに対してサーモンピンクのようなシックないでたちでボクの目の前に現れた。
理由は寒暖差なのか、それとも太陽光が足りないのか…それとも別の理由があるのか…
こういう色合いも悪くはないし、実際にこういう花色のバラがあればほしくなるだろうが、いずれにしたって無理強いをさせてしまった結果こうなったとしたら、その健気さには大いにほだされるものがある♪
このバラは病害虫に強く、せん定して肥料をくべれば、あとは放っておいてもほぼ1年中咲き続ける超健康優良児なのだ。
わが家には地植えと鉢植えがそれぞれ1本づつあって、ひときわ目立つ存在なのだが、山の神の知り合いに「ぜひ欲しい」という人がいて、去年、差し芽をして増やしておいたので、春になって芽が出そろった頃を見計らって差し上げようと思う。
嫁ぎ先でも元気に活躍してくれるのは間違いない。
もうすぐ立春。
寒さはこれからが本番とはいえ、日脚は随分と伸びてきている。
俳句の季語にある通り、これからもっとぐんぐん日脚は伸びていく♪
例年以上に厳しい冬の寒さを耐え忍んでいる植物たちが、この先どんな弾け方をするのか、大いに楽しみにしている♪
本来の花色ではないし、開いた花も小振りなのは致し方ないことだが、この厳寒によくぞ咲いてくれた♪