ボクが口にするきっかけになったのは朝のテレビドラマを見て懐かしさのあまり妻に買ってきてもらったのだが、売り上げが伸びたのもこの番組の影響だろうという。
だとすると、げに恐ろしきはテレビの威力なりってことになるのだが、まぁ考えてみれば「トイレットペーパーが無くなりそうだ」とテレビが一言しゃべった途端、スーパーの店頭からトイレットペーパーが消えてなくなり、日本中がパニックになるという現象が起きたのは、若い人は知らないまでも中年過ぎ以降の人なら何となく覚えているのではないか。
そんな昔に戻らずとも今だって「〇〇が健康に良いそうだ」とテレビの朝のワイドショーがしたり顔で言うと、その日のうちにその品物は商品棚から跡形もなく消えてしまう世の中である。
紅茶キノコ騒動なんてのもあったなぁ。
単発のワイドシューではなく、毎朝毎朝繰り返されるドラマだと、見ている人が催眠術に掛けられたようにチキンラーメンに手を伸ばすのも無理からぬことかもしれない。
ラーメンに限らず様々な分野でボクたちはよほどの天邪鬼ではない限り、かくの如くコロリと「操作」されてしまっているのだろうと思うと、何となく居心地の悪さを感じないではいられない。気色の悪いことだ。
そのうち、またぞろ「欲しがりません 勝つまでは!」とか「進め1億 火の玉だ」「産めよ殖せよ国のため」などのスローガンが復活してしまうかもしれない。
あのアベなんちゃらはそのための法整備を強引に進めたからね。
戦争法なんて1日も早く効力を停止し、廃止しなければいけない。
ところで、チキンラーメンの記事の真下に「風呂上がりの1杯…瓶入り終了」という記事が出ていてドキンとした。
風呂上りって言ったって家の風呂ではなくて、銭湯とか温泉などに浸った後のことだが、湯上りの体のほてりを冷ましている脱衣所の片隅に置かれた飲み物の自動販売機に「ソレ」があると、98%くらいの確率で手が伸びる。
あの湯上りのコーヒー牛乳というのは誰が発明したんだろうと感心するくらい美味しい!
そして肝心なのは飲み方には作法というのがあることで、湯上りのコーヒー牛乳を飲む時は左右の足を肩幅に広げて安定良く立ち、左手を腰に添えつつ背筋をピンと伸ばし、右手に持ったコーヒー牛乳のビンを高らかに掲げながらゴクゴクと飲んでいくのである。
さすれば風味絶佳、滋養豊富はいや増し、桃源郷へといざなふであらふ あらあらうふふふ――とかナントカ瓶の裏に書かれてなかったっけ…
けっして背を丸めたり、椅子に腰かけてだらしなく足を投げ出したりしながら飲んではいけないのだ。
異議あり? 自由に飲ませてくれ? ダメ! 絶対‼ コーヒー牛乳に限っては作法通り飲まなくてはいけません!
これが消えてなくなるようだと一大事と思ったのだが、消えるのはフルーツ牛乳の瓶入りで紙パックになっちゃうんだそうだ。だが我らがコーヒー牛乳は瓶入りのまま残るんだそうな。
メーカーも分かってるじゃないの。褒めて遣わす。
でも、街からは銭湯がどんどん消えてしまっているし、ボクがたまに行く稲村ケ崎の温泉はコーヒー牛乳置いてないんだよなぁ…
春が進んだと見えてソメイヨシノに先駆けて様々なサクラの花が目に留まる=近所の散歩道で
近所の公園の池には普段見かけない珍客も。ん…帰んないの?
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