「そうだ、ウグイスカグラが咲いているかもしれない」
朝食の後、ガラス戸の内側で暑いくらいの日差しを浴びながら新聞に目を通している時、ふと思った。
初音がまだ聞けないなら、先に花を見るって手があったな…♪
すぐに新聞をたたんで身支度を整え、家を出る。
行き先はいつもの池と森の公園を抜けた先の48haもの広さがある森。
いたいた♪ あったあった♪ 咲いてる咲いてる♪
さっき目覚めたばかりのように、完全には開き切っていないけれど…
何という初々しさ…
花びらのピンクの色の何という上品さ…
薄緑色の若芽と新葉の清々しさ…
直径は1cmにも満たない小さな花で、道端に咲いていてもうっかり見落としてしまいそうな存在だが、一旦目に留まりさえすれば周りの森がパッと明るくなるように感じられるくらいの存在感にあふれている♪
株全体ではほんの数輪だけ、それも完全には開き切っていないので咲き出してホヤホヤの状態だったが、確かに咲き出していた
今年は初音より先だったな
ウグイスカグラの細い枝先にもいよいよ芽吹きの時が…
薄いピンク色に色づいたつぼみをメーンにしようと思ったが、どうにもピントが合ってくれない
枝ぶりはこんな感じ
花があまりに小さいのでiphoneでの撮影はピントが合わずに難航を極める
見出し写真と一番最初の1枚はボケてはいるが何とか形を捉えることができたが、この花の場合はどうにもピントが合ってくれず、仕方なく花の後ろにわが手を添えてピントを手前に引き寄せて撮ったが、それどもこの程度
花を撮るには接写レンズが必要かも
まぁ、「確かに咲いていましたよ」という証拠写真ということで…
ウグイスカグラからすぐの道が途切れるあたりに「大桜」と呼ばれる樹齢200年を超すヤマザクラの古木がある
毎年カップ酒をポケットにねじ込んで尋ねるのを楽しみにしている
コロナ禍の去年もその楽しみだけは放棄しなかった(何せここまで来る人はごく稀なのだ)
あとひと月もすれば花だよりが聞かれ始めることだろう
これは去年3月19日の大桜
隣の若いヤマザクラ(といっても樹齢は100年を超えているとみられる)も健在
ウグイスカグラの花を愛でた後、森の中の細道をたどっていると所々で「チャッチャッ」というウグイスのはっきりした地鳴きを聞いた
奴らも早く「♪ホ~ホケキョォ~」と鳴きたくてうずうずしているようだ 初音は近いぞ♪
これも去年3月19日の撮影
北風にすっくと立ち向かって…うん 頼もしい♪