相模川河口まで波打ち際の湘南海岸自転車道を片道18キロ、帰りは最後に急坂を上る1.5キロ短いショートカットをして帰って来たので往復34.5キロの初乗り。
ボクが自転車に乗るのはエクササイズとしてであって、買い物や出掛ける時の足としてではない。
だから負荷をかけてハァハァ言いながら漕いで心肺機能や筋肉に喝を入れたりするほか、日常生活で貯まるストレスを自転車で風を切ることによって発散して精神の平衡を保つのを目的にしている。
12月の初めまで乗っていたが、それ以降は北風が吹き出し、短パンでは寒くてどうしようもなくなって休眠に入っていたのだ。
それが、スーパームーンのお陰かどうかは知らないが、朝から気温はぐんぐん上昇し、風も穏やかでついに自転車日和がやってきたという訳である。
当然いでたちもそれにふさわしく身軽ではなければいけない。
したがって必要最低条件は短パンで快適かどうかという点。
ポカポカ陽気とは言え、まだ2月である。とりあえず短パンの下にタイツを履いたが、これは湘南海岸に出て漕ぎ始めたら暑くて脱いでしまった。
そうなると太ももから先の素肌があらわになって、素足に当たる風の心地よさは解放感も加わって、あぁ、待ちに待った季節がようやく廻って来たなぁ~、というとても良い気分である。
陽気に誘われて出てきたのはボクだけではないと見え、平日だというのにジョギングをする人たちや散歩する人たちの姿が目立った。
気温が上がるということはあらかじめ天気予報で知っていたが、そろそろ初音が聞こえてくるころだという思いがあり、真っ先にそれを聞きたいと思っていた。
だから、この日も山に分け入って聞き耳を立るつもりでいたのだ。
それを急きょ変更したのは、湘南海岸のサイクリング道路際の松林に連なる茂みの中にもウグイスがいるのを思い出したからである。
何より去年の初音はここを走っている時に打ち寄せる波音と共に聞いたのだった。
去年3月1日のブログにそのことを書いているから、初音は2月28日のことである。
それまでも初音を求めて広町緑地や自宅近くの公園で聞き耳を立てたのだがかなわず、たまたまここを走っていて思いがけずに耳にしたのだった。
考えてみれば波打ち際一体というのは海のお陰で気温は常に高めである。広町緑地だって海岸から数百メートルしか離れていないから他の地域に比べれば暖かいのだが、波打ち際は別格なのだ。
それを思い出して、ひょっとしたら、と思ったのだ。
残念ながら初音はまだお預け状態だが、帰り道に寄り道をして広町緑地の谷戸の奥の木道を歩いてみたが、相変わらず何の音沙汰もない。
まぁここ1週間がヤマだろうね。
早く聞かせてくれないかなぁ~、落ち着かないや。
春霞の湘南海岸
霞む遠景の中に頭だけのぞかせる富士山
波打ち際を走る自転車道。右奥の松林に連なる塩分に強いトベラなどが生い茂るヤブの中にもウグイスがいるのだ
冬の間利用者が少なく、その分放置されていたらしくコースが150メートルほど砂に埋まってしまっていた
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heihoroku
ひろ
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