平方録

あのサガワさんのお仕事

年金生活に入ってしまったので、改めて確定申告の必要もないのだろうが、ドッコイ、医療費控除を受けるためにはやっぱり書類を提出してこなければならない。
今年も面倒な季節がやってきたのだ。
そこで妻が保存しておいた医療機関からの領収証の束を取り出して準備を始めたところ、毎年税務署から送られてくるはずの個別番号を印刷した案内ハガキが手元にないことが分かった。
さてはどこかに紛れ込ませてしまって紛失してしまったと思い、税務署に電話して再発行を頼んだところ、今年から制度が変って今までのような案内のハガキは廃止されたという返事だったそうだ。

おまけに「確定申告してもらう必要があるかないかは税務署が判断します。必要があると思われた方のところにのみ案内ハガキを送るように制度が変ったんです」とも。
そんな話は初耳だった妻が、うっかりしてどこかに出ていた国税庁からの告知を見落としたのかと思い、「そのことはどういう風に周知が図られたんでしょうか? 」とただしたところ、「周知は図っていません。国税庁のホームページにも掲載されていません」という信じられないような答えが返ってきたいう。

「じゃぁ医療費控除を受けたいときはどうしたらいいのかしら? 」と聞くと「税務署から書類を送りますので、それに記載して提出してもらいます」と言われたそうである。
「申告されますか? 書類の送付に10日ほどかかりますがいいですか? 」とも言われたそうである。
控除を受けるのにいちいち税務署にお伺いを立てて、書類をもらわなければ申告すらできないようになった、ということのようである。

とまぁ、以上のような話を、コタツに入ってぬくぬくと寝そべりながらハナクソをほじくっていたボクのところに来て怒り心頭で報告する。
督促に関してはそれこそ生き馬の目を抜くくらい徹底してやるくせに、納税者の側がささやかな額の還付を求めるようなことには出来るだけ応じたくない、そのためにはできるだけ税務署に近づけないようにする――という作戦なのだ。
そうか、ヤツはそこまでやるのか。話を聞いていてボクもすっかりあきれ返ってしまった。

確かに国税庁の親玉は変わったサ。
国有財産を相場よりもずっと安い額で払い下げたのはアベなんちゃらのカミさんが仲良くしていた人間だからだろう、おかしいじゃないかとアベなんちゃらが連日国会で追及を受けた時、身体を張って「関係書類は廃棄しました」と野党に取りつく島を与えなかった小役人がいた。
そいつがあろうことか、論功行賞で国税庁の長官サマに栄転したのだった。
あの「サガワ理財局長」である。

着任して早々の仕事がこれかい。
取るものはがっちり取り立てる。俗の中でも特に下品な「ナントカのケバまで」ってやつですな。そして戻さなければいけないお金は極力持っていかれないようにふたをする。
これじゃぁやらずぶったくりのゴウツク爺である。
この期に及んでまだ国民をナメたようなことをする。何とも情けない話じゃないの。






円覚寺佛日庵の中国・魯迅から送られたモクレンのつぼみが少し膨らんできた
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