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平方録

寒い! これじゃまるでオコモさんだ

トイレを済ませ、身支度を整えて歯を磨き、顔を洗う。
Z型ライトを点けてアームをキーボードの上まで伸ばし、パソコンの前に座ったのが4時19分だった。
トイレから戻った時、ベランダとの仕切りの折り戸を開けて外の様子をうかがうと、これまでの朝とは全く違った冷っとした空気に触れて、慌てて部屋に引っ込んだ。

確かに寒いや。
南関東では11月下旬並みだという15℃まで気温が下がっているはずである。
ただ部屋の中は21℃ある。
去年の事だった。いつも拝見している札幌在住の方のブログに室温が14℃まで下がると暖房を入れるのだと書かれているのを見て、ここは我慢のしどころかと思ったのだが、早朝の室内は気温以上に底冷えを感じ、部屋の温度が15℃に下がった時、たまらずにガスストーブに点火したのだった。

今朝もまた坐った途端に鼻水がつぅ~っと垂れてきて、その度にティッシュで拭くうちに立て続けのくしゃみに見舞われた。
こうなると集中力は奪われ、ブログを書くどころではない。
仕方なしに小さなショットグラスに半分ほどスコッチウイスキーを注ぐ。
この気付け薬を兼ねた琥珀色の液体は魔法の液体で、こいつを鼻腔の裏側の粘膜に触れるようにして生で飲むと、大概の場合は鼻水とクシャミの双方が止まるのである。
アイラ島で作られたヨードの匂いの強いきわめて個性的な「ラフロイグ」がこういう時のボクの味方になってくれる。

そして今のボクの格好…
半袖のT シャツを下着代わりに、その上にネルの長袖シャツ、薄手の綿の入ったベストを着込み、さらにフリースを羽織って前のチャックを首元まで閉めて隙間がないようにし、下半身には真冬用の厚手のG パンを履き、さらに毛布のような布切れを腰に巻き付けている。
まるでオコモさんのようである。

身体が寒さに慣れてくるまで、しばらくはこうやって儚い戦いを続けなければいけない。
暖房さえ入れてしまえば済むことだが…
だから寒いのは嫌なんだ。
過ぎ去ったばかりだが…夏が恋しい。

もう5時になる。
外はまだ真っ暗。
これ以上のことが書けるわけでなし、もうやめておく。
今朝はもう一度ベッドに戻る。戻りたい。
でも、また服を脱ぐのか…
オコモの格好でベッドに戻るわけにもいかないし…


(見出し写真はわが家で実ったオキナワスズメウリ)

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