世界中でコロナ禍に立ち向かうために大都市を中心にロックダウンが行われ、それでもなお、苦戦が続いている。
そんな中で、罰則はおろか強制力さえ伴わない「自粛要請」で立ち向かっているのがわれらがニッポンだ。
いかに「お上」の号令とはいえ、自主規制がどこまで効果が発揮されるものか…ボクだけでなく、世界中の目が眉に唾を付けつつ成り行きを見守っていることだろう。
正直言えば、世界の目をひん剥かせて真ん丸にさせてやりたいのだが…
4月7日に7都府県に出された「緊急事態宣言」の効き目があったのは最初の4、5日程度だったようで、それ以降は、都心の盛り場こそ人出は減ったものの、近郊の観光地や大きな公園には観光客や散歩やジョギングをする人がどっと繰り出してあふれかえるという、笑うに笑えない光景が展開されていた。
鎌倉の海岸や街にも観光客があふれ、湘南海岸の人混みたるや目をみはるばかり。
道路は渋滞し、慌てた行政は住民に尻を叩かれ海沿いの道路わきの駐車場を軒並み閉鎖せざるを得なくなった。
この雲行きが変わったのが大型連休直前の〝被害自治体〟の首長たちによる「来てくれるなコール」の大合唱。
それに加えて、都知事選に向けて〝選挙運動中〟の女性都知事がゴールデンウイークをもじって「ステイホームウイークにしましょう」とテレビで呼びかけたのが何となく効いたらしい。
みんな胸に手を当てたんだろうね。
それで楽しみにしていた故郷への帰省もあきらめ、新緑を愛でるツアーもキャンセルして家で大人しくしようと方針を変えた「らしい」のだ。
健気なもんだねぇ。大したもんだ。
これが強制力を伴わないで出来るってんだから。
まっ、横並び意識がいい方に出るとこういう側面を見せることがあるってことでもあるんだろうけどさ…
何はともあれ、わが同胞をちょっぴりだけど、見直しつつあるんだな、これが。
さてさてお立合い ! この状態、何時まで続きますことやら。トクとご覧いただきとうござりまする。
以下はわが身近な近辺での近況レポート
先ずは鎌倉由比ガ浜 普段なら観光客が立ち寄ったりしてにぎわう浜辺はごらんのとおりのガンラガラ状態
由比ガ浜から材木座方面を見ても同様
海上はと言えばこの海域はサーファーよりもウインドサーフィンでにぎわうところだが、風はそこそこ吹き波がないのだから絶好の条件だと思うのだが影も形も見えない
稲村ケ崎から七里ヶ浜にかけてはサーファーがたくさん繰り出すところだが…
七里ヶ浜に人影無し
稲村ケ崎方面を振り返っても浜辺にも海の上にも人影は無し
極めつけはこちら江ノ島を目の前に臨む東洋のマイアミとうたわれた片瀬西浜
こちらは4月19日11:19の緊急事態宣言下の同じ場所の賑わい !
同上
海の上だってサーファーがこんなにたくさん !
ところが昨日、一昨日とこういう状態
4月15日10:53撮影のこの画像では浜辺にも自転車道にも人が目立つ
特に自転車道はジョギングする人、歩く人、自転車に乗る人が交錯して堆砂があるような場所では渋滞が起き、ハアハア荒い息をしながらの密集、密接状態が出現するほどで、ボクは恐怖を感じて早々にコースから離脱してしまった
それが昨日、一昨日とこんな具合で、逆に気味が悪いほど
速度を上げて走るのには好都合な状態に戻ったが、所々で堆砂があっていちいち降りて自転車を押さねばならず、あきらめた
例えスイスイ走れたとしても、一応自粛中だから、それなりの振舞方もしなくちゃなとも思うのだ
短時間のエクササイズで我慢しておく、今は…
普段は路面が見えなくなるくらいに行き交う人で混雑する江ノ島に渡る弁天橋もこんな塩梅
もちろん江の島神社参道は土産物店や飲食店も臨時休業で閑古鳥
ヨットハーバー奥の岸壁ではこんな具合(4月15日11:41)の賑わいが…
昨日はこの有り様 とはいえ、空気読もうとしない奴はどこにでもいるからな
由比ガ浜や材木座と並んでこの片瀬東浜、腰越の海もウインドサーフィンのメッカだが、影も形もない
サーファーやウインドサーファーたちはショップや保管場所を通してグループが出来ていて、仲間内で情報共有と連帯意識みたいなもので結びついている部分もあって、リーダー的な人が「ちょっと今だけは我慢しようぜ」とかなんとか一言言えば「自粛の波」はすぐにうねりを増すようだ
そうじゃなければ、このように一斉に姿を消すわけがない
でも、ちょっと見直したぜ
客が地元の人だけに減ってしまった江ノ電は1本おきに通常の4両編成を2両編成に短くして運行しているみたい この際省エネだよな