平方録

回り道にもいろいろありまして…

パソコンを立ち上げるのに1時間超も費やしてしまった。

始動スイッチを押して歯を磨き顔を洗って再度パソコンの前に戻ってきたのだが、ビジーマークと言うんだろうか、小さくてクルクル回っているサインがいつになっても消えない!
待てど暮らせど…消えない。東の空が薄っすら白んできても消えない!

こんなことは2年ほど前にパソコンを新しくしてOSをウインドウズ10にして以来初めてである。
仕方なくパソコンで困った時に開く本を開いて症状を確かめたのだが、どうも強制終了しかなさそうで、さっさと強制終了させちまっておけば夜が明けるほどまでの時間を空費することも無かったのにと悔やんでみても、それは後の祭りってものである。

急がば回れ、ということわざが不意に頭に浮かぶが、もはや急いで向かわなければならないような目的地も目標も持ち合わせていない身の上なのだ。
むしろ回り道をゆっくり進みながら、周囲に現れる未知の景色を楽しめばいいんであって、むしろそういうものを眺めるところに喜びを感じるくらいの余裕が無ければ、何のための人生サ…っていう思いである。
回り道大歓迎なのだ。

でもまぁ、パソコンの動作の不具合は回り道の中でも癪にさわるというか、お前さんは機械だろう、人間の手助けのために現れた機械なら躓いて立ち止まったりしてボクらを戸惑わせないでサクサク動いてよ! と言いたい。
そういう類の歓迎できかねない回り道なのだ。えぇ~ぃ、クソ!

話題を変える。
台風被害の後始末のための用品をホームセンターに買い出しに行った以外、丸々2日間庭から1歩も出ずに後始末をしてきて腰がもうきしんできしんで、上半身を支えるにも一苦労である。
というか、膝とか手を突いてでなければ前傾姿勢を保てないほどに痛む。
これが高じれば、ある瞬間にブチッという音と共にぎっくり腰を発症して、そうなればもう激痛とともに、寝返りひとつ打てないくらい哀れな状態となり、病院に行くのだって大騒動になりかねないのだ。

そういう負の体験をしてきている身だからこそ、休み休み、だましだまししながらの作業が続いたのだが、これが家が水に浸かってしまったり土砂が流れ込んだりの被害を受けたような被災地ではボランティアの力を借りてなお、人手は足らないんだろうなぁと暗澹たる気持ちである。
塩害が出た程度で文句は言えないのだ。

北鎌倉の円覚寺では国宝の舎利殿の裏山の木が倒れ、舎利殿の屋根の一部が壊れてしまったようだ。
とにかく南関東の太平洋沿岸にはものすごい強風が吹き荒れたのは間違いない。
鎌倉を取り巻く山々の南斜面の木々には海から巻き上がった波しぶきに含まれる塩が降り注ぎ、広葉樹の葉は既に茶褐色に変色し始めている。

隣町に暮らす友人のブログにも塩の被害が出始めていることが書かれていた。
十数年前の塩害に匹敵するかもしれない。一昨年も一部で塩害が出て、長谷の権五郎神社境内の大イチョウが色づく前にすっかり茶変して落葉してしまったことがあった。
この分だと被害はそれ以上になりそうで、今年の鎌倉の紅葉はほぼ絶望的である。



家から1歩も出ていないので新しい写真がない。以下は9月17日の湘南海岸の波の写真を再掲。









普段は穏やかな湘南海岸にちょっと波が立つだけでも、波しぶきで遠くがかすむ。これが猛烈な台風によって
引き起こされる波浪の場合はいかばかりか
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