暖かいのは正直言って助かるが、ようやく冬の兆しが漂うところまで進んだかという思いである。
夏が終わりかけようとしているころから思っていたのだ。
早く冬になれ、そうすれば次の春に続いてまた暑い夏がやってくるのだ、と。
ボクには秋も冬も必要ないのだ。
それでも春とその次の夏が巡ってくるために秋と冬は必須なのだと言うなら、どちらも出来るだけ手短に済ませてもらいたいのだ。
出来ることなら秋は省略してもらって冬だけにしてもらいたいというのも本音である。
冬の期間もひと月というとこら辺りでどうだろうか?
夏は暑くて大変だというような人は冬だって寒くて大変だというのではないか?
そういう情けないことを口にする人は宮沢賢治を読みたまえ!
雨ニモ負ケズ を読みたまえ!
とにもかくにも「冬来たりなば春遠からじ」なのだ。
生きとし生けるもの皆が待ち望み大いに喜ぶ春の姿はまだ見えないけれど、曲がり角の先辺りのそう遠くない辺りまでやってきているのだ。
はぁ~るよ こい はぁ~やく こい♪
「来年のカレンダーを用意しておきましたからいつでも取りに来てください」
そういう連絡を受けていたので、いそいそと横浜イングリッシュガーデンまで出かけてきた。
秋バラは一層輝いているか、香りを一層際立たせているか、それを確かめ、味わってくることも欠かせない。
今年の秋バラの開花は天候不順によって大幅に遅れたが、蕾のままじっとその時を待っていた分、初夏の盛りに比べれば花数はかなわないが一つひとつの花は大きく育ち、じっくり開花を待つ間に蓄えた香りもまた初夏に勝るものがあるのだ。
この日のガーデンでも角を曲がるたびごとやヒョイと首を振った瞬間など、思いもよらないときにオヤッと思うほどの香りが届いて思わずンッ! と足を止めたりするのである。
風のない晴れた日などは匂いが届くだけで気持ち良さが倍加するものである。
風のまったくない空気の流れが止まってしまったような朝とか夕方というのもまた香りの時間帯なのだが、ここでは昼間でも十分香りを味わうことが可能なのだ。
秋バラの咲き具合に比べ、今年のカレンダーは不出来である。
正直言ってどうしちゃったのさ?! という思いである。
植物撮影のプロカメラマンが撮影しているはずなのに、まるで素人同然の写真が含まれているのだ。
何十点かの提出を受けてそこから選んでいくのだが、その選択眼に陰りが出たと言うことなのか。
夢のような光景を切り取って並べなければ売り物としては通用しないはずなのだ。
何か文句ばっかりつけているなぁ。喝っ ‼
香り立つ赤いバラと横浜イングリッシュガーデンの2018年カレンダー
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