バラを翻弄し続けた雷を伴った激しい風雨がようやく去って、澄み切った青空が広がったても強風は収まるどころか、むしろ強まったようだった。
30日のブログに「さよならだけが人生ならば…」というタイトルでブログを書いたばかりだが、1日おきに嵐にさらされるなんて、一体どうなってるんだとボヤキの一つも吐かなければやってられない気分だ。
華奢な枝先に大きな花を数輪咲かせる「空蝉」はそれでなくとも頭を垂れ気味なのに、花びらの間にたくさんの雨粒を纏わされて一層重たくなった枝を強風がこれでもかと、いいように翻弄し続けたものだからたまらない。
ガラス窓の内側から心配してその様子を見ていたボクは生きた心地がしなかった。
軟らかい枝はヤナギ同様、ポキンと折れたりはしないが、もう2度と元のように上を向いて咲くことがないのが悲しい。
空蝉以外の丈夫な枝を持つバラたちだって、枝こそ垂れさがったりはしていないが、花びらが他の花や葉っぱ、枝などとこすれて無残に痛んでしまったし…
そして青空が広がった昨日も強風は吹き止まず、むしろ「どおよっ!」と言わんばかりに強まって、さらにバラの花々が翻弄され続けても、ボクにはもうなすすべもない。
こんなに気をもまされるくらいだったら、むしろ今年のバラは不出来でもよかったかもしれない、とさえ思う。
まったくヤレヤレなきぶんとはこのことだ。
うじうじしててもしょうがないので散歩に出た。
鎌倉の中心部は観光客でごった返しているだろうから‶君子危うきに近寄らず〟で、もっぱら近所。
鎌倉山の見晴らしの良い所から富士山が良く見えるが、強風下の富士山はこんな塩梅。
海には「羊の群れ」が遠目でもはっきり分かるほどたくさん現れて、大荒れの相貌を見せている。
南西からの強風は海から丘の上まで遮るもののない所を吹き付けてくるので、写真を撮るiphoneが吹き飛ばされそうなくらいだ。
5月に入って緑はいやがうえにも濃くなってきて、とてもいい感じ ♪
途中で珍しく買い物に付き合ってスーパーを覗いたら宮崎県産のトウモロコシが「お買い得」として売られていて、つい買ってしまう。
いくら南国宮崎でも路地で栽培できるんだろうか。温室だとしたらずいぶん広い温室が必要だろうね。
味は…まぁ自然に委ねて育てたものがやっぱり一番だろうね。
「ノリコ」の花びらの先はこすれてしまって痛々しい。
この「空蝉」は、まぁ、よく頑張った ♪
「ブラッシング・アイスバーグ」はやつれが目立つ。
やっと咲き出したつるバラの「バレリーナ」も花びらの先が…
庭に直植えしている「バーガンディー・アイスバーグ」は十分に開ききれないうちに痛めつけられたようで、ちゃんと開くのか心配。
鉢植えの物より花の色合いが濃い「ブラッシング・アイスバーグ」もおっかなびっくり咲こうとしている。
これも庭のアイスバーグだが、階下の方が2階のベランダより風当たりがきつくなかったようで、被害は軽微で済んでいるようだ。
バラだけじゃなくて、パンジーだって強風に耐え続けたんだ。お疲れ様。
玄関へのアプローチのアーチにはつるバラの「伽羅奢」がこんなにたくさんのツボミを用意して、今や遅しと開花を待っている。
もう風雨は御免だよ。
(背景の葉っぱと花はヤマボウシ)
このところの天気は実に不安定。昨日はわが家周辺には雨は降らなかったが、夕方、東の空に虹が架かったから東京湾方面では同時刻、雨になったらしい。
おまけ 玄関に「シュンギク」を飾る ♪ そう、あの食べるシュンギク♫