平方録

キャラウェイ Who?

昨日の某全国紙のコラムが急逝した翁長雄志沖縄県知事に触れていた。

その中で印象に残ったのが「問答無用という姿勢が感じられて、キャラウェイの姿が重なる」と述べた翁長知事の感想である。
知事に就任して初めて菅官房長官と会談した後に記者たちに囲まれて漏らしたものだという。

キャラウェイというのは沖縄が日本に返還されるまでのアメリカ統治下で誰よりも大きな権限を有していた高等弁務官の1人で、陸軍中将の名前である。
「沖縄の自治は神話だ」と言い放ち、自治権拡大を求める運動に冷や水を浴びせていた高圧的で最悪な弁務官として知られている。
翁長知事をしてあの暴君のような人物になぞらえざるを得なかったのが、あろうことか内閣の番頭にして影の総理とも呼ばれるスガヨシヒデなのだ。

キャラウェイになぞらえたこの発言は記憶に残っていなかったが、テレビ画面を通して「上から目線だ」とぶぜんとして言い放った翁長知事の言葉と表情はよく覚えている。
「妄想」について書いた一昨日のボクのブログに引用した通りである。
このブログには2日間にわたって3人の方からコメントが寄せられ、いずれもさもあらんというものだったし、わけてもお2人ははっきり「妄想なんかじゃなくて、いろんな人がそう思っているはずだ」と綴っていた。
だとするならば恐ろしい話で、日本は民主主義国家だとばかり思っていたが、そうじゃなかったということになる。

アベなんちゃら政権が支持率の高さを背景に好き放題やって来ていることが、国民の目には見えていないということが一つ大きな問題なのだが、その目くらましを番頭が一手に引き受けているという一端がこの翁長知事の言葉から垣間見えてくるのである。
国民・県民の意思などまるで眼中にないのだ。
特に沖縄に対してはその傾向が一層強く出るということか。

翁長知事は本当に苦労されたんだとしみじみ思わざるを得ない。
そういう意味からすれば翁長知事は権力によって一服盛られたんだという見方もあながち荒唐無稽な妄想ではなくなる。
ということになると翁長知事の死は沖縄県民の死と同義語である。
とんでもないことだ。




何時も海ばかり眺めているからたまには口直しにと田園風景を求めて自転車を漕いできた


正面に見えるのは丹沢山塊で、その中央のピラミッド型の山は大山。雲の姿がまた夏らしい


稲穂が頭を垂れかけて、早くも案山子が目を光らせる田んぼも


茅ケ崎里山公園へのアプローチ


里山公園の竹林




もうすぐクリ拾いの季節か


本当に懐かしさがこみあげてくる景色だ


稲穂の上を風が渡っていく
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