久しぶりにお上りさんになって上京した♪
湘南新宿ラインに乗って渋谷で降り、再開発真っただ中で昔の風景が一新されつつあるJR渋谷駅を興味津々、迷うことなく通り抜けると、既に昔の地下鉄渋谷駅は無く、あばら骨の中を行くような屋根に覆われたホームへと導かれた。
もちろん両駅の接続通路を含めて工事が続いているのだが、垣間見えた所では通路は広々として歩きやすく、しかも、乗り換えをスムースにするために路線別に太く彩色された帯が足元と壁に引かれているので、乗客はこの帯に従って歩けば間違いようがないようになっていた。
目新しい手法でも何でもないが、従来のものと比べると「でかっ!」と驚くほどに太っといのが目を引く。
かつての渋谷はごちゃごちゃ分かりにくく、通路も狭かったので、そこは隔世の感ってやつである。
何しに行ったのかって?
かつての同僚がリタイアした後にカルチャースクールの絵画教室に通い、鉛筆画を始めたのだが、そのグループ展が大袈裟にもというか、身の程をわきまえずというか、六本木の国立新美術館の一室で開かれているのだ。
案内状が届いたことだし、上京のきっかけには好都合である。
歩いて15分ほどのところには再開発問題で揺れる神宮外苑があり、イチョウ並木もちょうど色づいているころである。
コロナ以来2度目の上京に神輿を上げるにはうってつけの理由なのだった♪
銀座線青山一丁目駅で降りて4、5分歩いて到着
もちろん3年以上ぶり
初冬の青空に映え、なるほどなかなか見事に染め上がっておりました♪
通りすがりの人も我も我もと即席撮影会の輪に加わって大賑わい
犬はチョー役者で、動じることなくカメラの放列に涼しい顔でポーズを取り続けておりました
さすがはトーキョーですな
ところで、これが変貌著しい渋谷駅の一端
JRの改札口を抜けると目の前にこんな風景が現れ「銀座線はこちらですよ」とオイデオイデしてくれる
するとすぐ大口を開けた銀座線の改札口が現れる
あばら骨に覆われたようなホームに電車が到着する
さて、青山通りに戻ろう 傾きかけた日差しで透け気味になってひときわキレイ
青山一丁目交差点を右折して広尾、天現寺橋方面に向かって歩く
しばらく歩いて青山墓地の脇を通りかかって思い出したのだが、ここはかつて四谷四丁目~品川駅前間の都電7番が走っていたところだということ
今から60有余年前、小学生だったボクは当時住んでいた千葉市内の自宅から麻布の親戚の家にたった1人で泊まりに行くときに"決死の思い"でこの都電に乗って降りる停留所名を書いた紙を握りしめつつ「ヒロオ」というアナウンスを聞き逃すまいと、おしっこがちびるほどに緊張して乗った思い出深い「トーキョーの記憶」なのである
そうだよ、ここを走ったんだよ♪
イチョウ並木から15分ほどで新美術館にトーチャコ
右が国立新美術館だが、左の一等地にみすぼらしい低いビルが建っている
ははぁ~ん
アベなんちゃらに脅され、スガにもドーカツされ続け、低空飛行メガネにさえシカトされ続けている日本学術会議の拠点はこんな一等地にあったんですなぁ
とりあえず「ドーカツに屈するなっ!負けるんじゃないぞっ!」というエールは送っておこう 頑張れ!
元同僚の鉛筆画 ニセコの風景だそうな なかなか達者な筆致でした
新美術館は黒川紀章の設計
ガラスの壁面に周囲のビルや色づいた木の葉を写しつつ、夕日に映えた佇まいはなかなかの美しさ
さすがは六本木ですな
日が傾き始め、青空がまた一段と美しさを増していったのでした
六本木交差点に到着
地下鉄にするかバスにするか…
かつてここには東京駅南口に至るバス路線が通っていたが、今は短縮されて新橋駅どまりになっている
しかし、真っ暗なトンネルの中を行くより、地上の景色を眺めながら移動したいと、都営バスに乗ることにした
(明日に続きます)