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平方録

オリオン座と山茶花梅雨

いつものように午前4時に起きてベランダに出て見ると西の中空にオリオン座が光っている。

オリオン座に目が止まったのは珍しいからではなくて、いつも見ていたはずの位置と随分違う位置にあるなと感じたからだ。
まさか星座の位置が日替わりであちこち移動するなんてことはあり得ないから、今見えている位置が今の季節の定位置なんだろうが、それにしても…という思いだった。
9月頃まではこの時間帯、確か南の空の高い位置で輝いていた。
それと比較するわけだから季節は劇的に動いたように感じるのだ。

おまけに室内の温度は22℃もあって、この時期オヤッと思うくらい、ちっとも寒くない。
ベランダで触れる外の空気も何となく柔らかくて前日の暖気がまだ残っているようである。
前日と言えば丸2日間も途切れることなく降り続いた冷たい雨が止んだ昨日の朝、しばらくすると青空が広がって、その青空の広がりに歩調を合わせるように気温もぐんぐん上がって午前11頃には20℃を超え、昼過ぎには24℃にまで上昇した。
その暖気がまだそっくりそのまま残っているらしい。

ただ、天気予報は「曇りのち雨」で、午前4時台から9時台までは雲のマーク、その後は傘マークがずらっと並んでいる。
じゃ、ボクがこの目で見た西の中空のオリオン座の星々は幻なのかというと、さに非ず。
いくら起き抜けだからといって寝ぼけたわけじゃない。確かに一部に雲はあるが全天を覆うには少なすぎる。
若い女性の水着の布と大空の雲の量は少なければ少ないほどイイのだ。
いずれ日が昇るころになればわかることだが、今日の天気予報は曇りのち雨である。
また雨かってうんざりしている所なので、予報が良い方に転んでくれるのは大歓迎。

ところで、秋から冬にかけてぐずつく天候を「山茶花梅雨」と言うんだそうな。
確かにサザンカも咲き始めた。菜種梅雨とか秋霖なんて言葉にもそれなりの味があるが、山茶花梅雨とはまた風雅な響きを持つことよ。
でも騙されない。騙されちゃいけない。
冷たい雨は願い下げだね。予報が外れることを期待して…

ありゃ、明るくなってきたら外は乳白色だよ。
霧だ…案外深いね、周囲の丘が隠されちゃって全く見えないもの。






昨日の湘南海岸  太陽は午後3時前には隠れてしまった
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