オレのブログ

ロックとイラストの大好きな、社会の底辺にいるチンケな一青年のブログです。
つまらねー事しか書かねーが、よろしくな。

勇気付けられる一本

2016-12-26 18:00:09 | 映画
 映画は最近見ないが、ある日テレビを付けたら偶然『この世界の片隅に』の特集があった。

 主人公のすずさんの、戦時中でもめげずにひたむきさに、思わず涙が出る。
 まだ映画を見ていないが、予告編だけでも涙ものだよ

映画『この世界の片隅に』予告編


 舞台は戦時中だが、大抵のマンガやドラマは、日本軍部の悪い所を前面に押し出したもので、「はだしのゲン」なんかが特に日本軍部や戦争の酷さを描いていた。
 小林よしのりの「ゴーマニズム宣言 戦争論」はその間逆に日本軍部の良い所を出しているが、思想的な偏りが出すぎて見る気にもなれない。

 「この世界の片隅に」は、左も右もなく、ほのぼのとしたすずさんを主人公に日常を描いている。戦時下でも、普通にクリスマスをやったり、互いが互いを支えあったりと、これまでの戦時下を舞台にした作品とは異なっている。思想的な偏りも見えてないので、これは絶対に見るべき作品だ(映画は見てないが)。

 さて、物資も乏しい生活の中でも、工夫とかをしてしのぐすずさんだが、地獄のような空襲とかにも晒され、腕も失ったりと「何でこんな人が戦争に巻き込まれなきゃならないんだ?!」と憤りを感じた。
 でも、ひたむきに生きるすずさんに、俺は心を打たれた。

 金がないので映画館では見に行けないが、『この世界の片隅に』のDVDが出たら買うよ。

逃げてばかりじゃ何もならないよ

2016-12-24 17:41:23 | 出来事
 久し振りにgooブログのお題にお答えします。

 俺の場合は、ギターを手にとってロックをやる!

 まだバンドを結成していないけど、ギターが好きなんでロックンロールの曲をカヴァーして、クリスマスを過ごそうとしています。

 好きなキャラのクリスマスイラストを描く、と言うのも悪くない。俺の大好きなFFⅦのティファ・ロックハートのサンタイラストを描こうかなと計画もしていた。
 但し、12月18日のW杯決勝の、鹿島アントラーズVSレアル・マドリードの試合を見るまでは、ね。

 前の記事でも出したとおり、強豪レアル・マドリード相手に善戦した鹿島アントラーズの勇姿を見て、「Hi-Standardの曲をやらねば!」って言う衝動に駆られ続けて、Hi-Standardのギターに集中しちまったよ。

 おかげで今年はイラスト無しだが、鹿島アントラーズとHi-Standardの奴等に頭に描いてあったミニスカ巨乳のセクシーなサンタティファを消されちゃって、「Fighting Fists, Angry Soul」と「Have You Ever Seen The Rain?」、「Maximum Overdrive」、「Growing Up」、「Making The Road Blues」を練習していたんだ(動画はないけど)!
 鹿島は強豪マドリー相手に逃げなかった。点を取られれば取り返し、怪物と言わしめるクリスチアーノ・ロナウド等攻撃陣相手に果敢に立ち向かって点を阻止したんだ。延長戦で体力が消耗しきってしまっていて、2点の追加を許してしまったが、それでも諦めずに立ち向かった鹿島アントラーズの勇姿に、人々は賞賛した。
 俺も、難しい事に挑む度胸を持たなければならなくなった。鹿島アントラーズ&Hi-Standardにすっかり取り付かれてしまったが、階段から落ちてもHi-Standardをやり遂げるという意思は消せなかった。札幌を埋め尽くす大雪でも、セクシーでかわいいミニスカサンタ衣装のティファやレムとか花小泉 杏ですら、俺のHi-Standardへの渇望を止めることが出来ない!

 今年のクリスマスはHi-Standardと(脳内でだが)過ごすからな!

 と、勢い余って暴走した俺だが、さて、クリスマスになると何時も「クリスマス粉砕!」と叫ぶ奴等もいるんだよなぁ!


 理由、なんだと思います?

 一緒に過ごす恋人がいないから!?

 ・・・・・くだらねぇ。そんな下らない理由でクリスマス粉砕なんて、バカも良い所。

 今年、ドナルド・トランプが大統領選に当選したというけど、クリスマス粉砕のデモ参加者に思想がソックリ!
 日本をやたらと目の敵にして、「日本の度重なる円安誘導のせいで、友達は高いキャタピラーではなく、コマツのトラクターを購入した」とか「彼ら(日本)は、百万台以上の日本車を送ってくるが、我々はどうだ?最後にシボレーを東京で見たのはいつだ?」と発言してくれますけど、本当に似てるわ!クリスマス粉砕デモ参加者とトランプ!
 恋人がいないからクリスマス粉砕を叫ぶ訳だけど、何だか昔アメリカで広まったジャパンバッシングを思い出す。

 自分のところの車の売り上げが悪くて、日本車の方が売れてる事から、壊してウサ晴らししようって魂胆だ。

 石原 慎太郎も「何の努力もせずに文句だけつけて来る」って苦言してくれるけど、これには賛成。アメリカ車の売り上げを伸ばしたければ、性質を何とかしろよ。

 日本車破壊もクリスマス粉砕も、自分の力量のなさを認めずに目を背けて、「自分こそ正しい、他の誰かが悪い」と思い込んでいる感情で行われている訳だが、逃げてばかりでいて誰かに好かれるとでも思ったの?!

 話を鹿島アントラーズに戻すが、彼らは強豪で有名なレアル・マドリード相手でも逃げる事はなかった。2点挙げて90分凌げれば「レアル・マドリードはやっぱり強い!」と叫べば済む事だが、鹿島はそんなマドリー相手に2点を返して、マドリーを震え上がらせた事から尊敬されている。

 小笠原 満男選手だってプレー中の激しいタックルとかで怪我をしてジャージが着れない程のダメージを受けたが、それでも逃げなかったぞ。入らなかったが1点取られた後もミドルシュートで反撃の態度を示し、それが柴崎 岳達にも伝わって、2点も反撃したんだぞ。明らかに勝てないような相手でも、怯まずに果敢に挑んでボロボロになってでも勝利を掴むという意志を示したから、破れても鹿島アントラーズは賞賛される。

 Hi-Standardだってそうだ。歌も下手、楽器のテクもプロと比べてショボイ、でも彼らは逃げずにメッセージを叫んできたぞ。長らく活動停止状態だったけど。

 明らかに反撃できない弱い相手を痛めつけて、自分こそ強いという態度を示すのでは、誰も賞賛しようとしないし、誰も振り向きもしない。現にジャパンバッシングで日本車を壊しまわって写真に堂々と出したアメリカは、外国からあまり好かれていない。

 俺だって恋人無しのぼっちだが、それは自分の力量の無さにあると感じているし、自分が逃げてばかりの人生を歩んでいたという事も把握している。

 丸亀製麺とかも、ぼっちの方にうどん半額セールをやってるそうだが、こう言う気配りも出来ているんだから、文句は無いよね?

 クリスマスとかの楽しみ方なんて人それぞれなんだから、文句を言う前に先ず自分を変える事から始めようよ。
 ギターを手にとってクリスマスを過ごすが、イラストとかでも良い。兎に角、何かに打ち込んでしまいましょう。文句を垂れるより何かを得た方が、ずっと良い事です。

 さぁて、リア充のカップル達が街でお手手を繋いで、愛を育みながらクリスマスを満喫する中で、俺は鹿島アントラーズVSレアル・マドリード戦の余韻に浸りながら、今年のクリスマスをHi-Standardの楽曲と一緒に過ごそう。下らないデモに加わるよりぼっちでもロックやった方が数倍マシだ。

Fighting Foots, Angry Soul, Never lose the fighting foots!

2016-12-24 15:45:40 | スポーツ
 田舎の叔父の家に行ってる間に、クラブW杯が開催されていて、18日には鹿島アントラーズがあのレアル・マドリードと戦ったよ。

【鹿島】伝統守る強化部…「キーワード作らず」「首脳陣は全員OB」

 鹿島がクラブ世界一を争うクラブW杯でアジア勢初の準優勝を果たした。18日の決勝戦(横浜国際)では欧州王者・Rマドリード(スペイン)に延長戦の末2―4で敗れたが、一時はリードを奪うなど世界を驚かせた。選手はもちろん、クラブの方向性を決めるフロントの尽力も大きく、鹿島担当の内田知宏記者が強さの根源を強化部に「見た」―。

 Rマドリード戦から一夜明けた19日、鹿島のクラブハウスを取材に訪れた。チーム練習がなく、クラブ事務所も休日だったことで人はまばら。「クラブW杯準優勝」を祝う花を届けに来た業者がせわしなく行き来しているだけで、前夜の激闘から打って変わって静かな空気が流れていた。強化責任者の鈴木満常務が休日返上で出勤してきたのは正午を回った頃だった。

 「おめでとうございます」と声をかけると、コーヒーを手にした同常務から「おめでとう、じゃないよ。負けたんだから。勝てないわけじゃなかったから余計に悔しい」と返ってきた。強化担当の吉岡宗重氏も「悔しくて朝5時まで眠れなかった」と言った。鹿島担当であれば予想はできたが、クラブW杯2位の結果に「残念でしたね」とは言えない。同常務は「90分で勝負を決めないと」と、さらに悔しがった。

 世界中から健闘をたたえる声が届いた。その多くは「勝負に徹する姿勢」「継続、伝統の力」を理由にする分析が多かった。同常務は「クラブとしても選手としても、大きな舞台への気持ちの持って行き方というのは心得ている。大舞台を前にすると、練習から空気が変わる。簡単に言えば伝統ということになるんだけどね」とし、一つの例を出して躍進の背景を語り始めた。

 「うちはキーワードというのを25年間で一度も持ったことがないんだよね。フットボール・ドリームというクラブとしてのスローガンはあるけど、サッカーに関するものは、あえて持たなかった。他クラブは“人もボールも動くムービングサッカー”“ポゼッションサッカー”と、いろいろつくる。でも、自分たちはそういうのを決めず状況に応じたサッカー、あえて言うなら自在性を求めてきている」

 アフリカ王者と対戦した準々決勝・サンダウンズ戦(11日・吹田S)では前半の劣勢をGK曽ケ端の好セーブで耐え、後半一気の2得点。南米王者を下した準決勝のアトレチコ・ナシオナル戦(15日・吹田S)はPKで先制後に耐えて2、3点目を奪った。決勝のRマドリード戦では一時リードを奪う勇敢なサッカーを見せた。各大陸のタイプが異なるサッカーに対し、試合中に順応した結果だった。

 「チームが目指す大枠みたいな戦術は決めるけど、あとは選手の判断になる。サッカーはそういうスポーツだから」と同常務が明かしたことがある。25年という期間には監督が代わり、選手はそれ以上に入れ替わる。同じ形で維持していくことは不可能に近い。近年ではDF内田篤人(シャルケ04)、FW大迫勇也(1FCケルン)ら主力が海外に引き抜かれ、リーグタイトルから6年遠ざかった。

 少し前であれば選手間に伝統の継承を委ねればよかったが、それも通用しなくなった。同常務は「この空気だけはなくしたくない」とし、緊張感ある練習の空気、大一番に向かう結束力、そして派閥をつくらない選手ロッカールームを保つために、コーチングスタッフをクラブOBで固めることに注力した。石井正忠監督をはじめ、大岩剛、柳沢敦、羽田憲司コーチは全員がクラブOBだ。

 「よそとは一線を画すクラブだから、ウチは。ここを知った人間の方が伝統を継承しやすい。鹿島の血を薄めないように。少し前はブラジル代表の大物選手がいたから、カリスマ性を監督に求めていた部分でもあるけど、今は時代も状況も変わってきている。ウチをよく知った監督、コーチ。その優先順位はより高まっている」(同常務)

 7年ぶりのJリーグ制覇を成し遂げた会見で、石井監督は「これはチームだけではなく、クラブで勝ち取ったタイトル」と話したが、まさにその通りだと感じる。変わってはならないものと、変えなければ生き残っていけないもの。それを判断するのがフロント、強化部の仕事である。25年間、それを的確に判断し続けてからこそ、鹿島は鹿島であり続けられた。鹿島が見せた自在性は、ピッチだけではなかった。(内田 知宏)


 試合は2-4でレアル・マドリードが勝ったが、前後半90分の間では2-2で、マドリーが思い切り追い詰められていて、ジネディーヌ・ジダン監督がヒヤりとしたらしいが、あのスペイン強豪のレアル・マドリードと対等に渡り合えるほど鹿島アントラーズは強くなっていたのか!見ていた俺も叔父も驚きだった。

 鹿島アントラーズと言えば、小笠原 満男って言う選手を連想するが、Numbersに連載されていた乙武 洋匡氏の記事を読んで、何故か中田 英寿や中村 俊輔以上に気になった記憶があるんだよな。
 後になって気づいたが、小笠原選手、Hi-Standardってギタリストの横山 健と顔がソックリ。





 乙武氏がNumbersで連載をしていた頃には既にHi-Standardに入れ込んでいた俺だが(ラウドなロックが好きなんでHi-Standardはリストに入れていた。後は殆ど洋楽)、小笠原選手に関心を持ったのは、横山に似てたからか!
 小笠原選手のほかにも、鈴木 隆行選手や楢崎 正剛選手等にも興味を持っていたが、どうやら俺は強靭な選手が好みのようだ。
 クラブW杯決勝の影響で、サッカーダイジェストやNumberを購入したが、小笠原選手のタフさを改めて感じ取った。37歳でまだ現役だが、一度はメッシーナに移籍したものの、鹿島アントラーズに戻ってきて戦いを続けていた事に、Fighting Soulを感じ取った。
 激しいタックルの連続でジャージが着れない程の痛みを覚えたが、それでも小笠原選手は戦い続けた。

 18日の鹿島アントラーズVSレアル・マドリード戦を見たが、最初1点取られて「相手がマドリーじゃね・・・・・」と期待してなかったが、その後で鹿島が反撃し、柴崎 岳選手が1点を取り、更に後半またも柴崎選手が1点取って一時期2-1でリードしてマドリーを追い詰め、俺の頭に、Hi-StandardのFighting Fists, Angry Soul(サッカーだから『Fighting Foots, Angry Soul』か)が流れた。

hi standard - Fighting Fist Angry Fist


 この記事は、小笠原 満男という選手にスポットを当ててるが、上記で書いたがHi-Standardのギタリストにソックリなんで、何故かスポットを集中的に当ててしまった。
 しかし、フィールドに立ったのは11人が活躍したことでマドリーを追い詰め、特に柴崎 岳選手や昌子 源選手等DF陣、GKの曽ヶ端 準選手等はマドリーの怒涛の攻撃を上手く防ぎ、鹿島アントラーズは世界にも通じる日本最強のサッカークラブと認識した。
 ジダン監督も完全に焦っていた。就任した次期が短かった事もあるが、まさか日本のサッカークラブに自分の育てた選手を追い詰められるとは思ってもなかったのだろう。


 まさか延長戦にまで持ち込まれるとは選手達誰もが予測しなかったが(延長戦で2点も入れられてしまい、それも2点ともクリスチアーノ・ロナウドが入れたものだが、バケモンじゃねーかよ。そういうバケモンを阻止したDF陣も良くやるよ)、この試合はマドリーにとっても、鹿島にとっても大きな収穫となった。審判のミスジャッジ抜きにしても、あの強豪のレアル・マドリードを2点奪って追い詰めた鹿島アントラーズはタフだった事には間違いない事実だ。

 兎に角、鹿島アントラーズのHi-Standardを俺は感じ取った。

 延長戦の末に結果的に負けて、マドリーが優勝した訳だが、ここで終る鹿島アントラーズではないとは信じたい。マドリーをよく分析し、屈することなく勝利を重ね、再びマドリーと戦って今度は勝つ意気込みを持ってもらいたい。

 と、鹿島VSマドリーの試合の感想を述べたが、実はこの日まで鹿島アントラーズを応援していなかった。

 理由は簡単。

 地元のサッカークラブじゃないから

 俺、生まれも育ちも札幌で、本来なら地元のサッカークラブのコンサドーレを応援するだろう。元日本代表の小野 伸二選手や稲本 潤一選手も所属した事で強化はされたんだよなぁ。J-1昇格は喜ばしいぜ!

 でも、やっぱりHi-Standardが好きなんで、コンサドーレを裏切らせてアントラーズを応援させてもらう。

 コンサドーレの皆さんに悪いけど、鹿島アントラーズの不屈さに心を打たれた(&Hi-Standardのファンなんで)んで、今度からは鹿島を応援する事にするよ。コンサドーレと当たってもアントラーズを応援するよ。
 Hi-Standardも復活したし、新曲のAnother Starting Lineで締めくくります
Hi-STANDARD- ANOTHER STARTING LINE- Full ver.(OFFICIAL VIDEO)

所詮、この世は弱肉強食

2016-12-02 21:57:10 | 出来事


 「生まれがどーのこーのじゃねェ。お前が弱いから悪いんだ

 これは「るろうに剣心」っていうマンガの一部ですが、発言した志々雄 真実は村という村を次々と武力で占領していき、新月村等を地図から消したりとしていました。
 現在ジャンプSQで「明日郎 -前科アリ-」が連載されていますが、主人公の悪太郎は元々志々雄一派で、その一派は当然架空の団体であるが、現実味を帯びていて、何だか本当にあったような感じがします。

 その志々雄のやったような事が、世界各地で行われています。

 特に日本。日本には北方領土問題と言うのがありますが、ロシアは一方的に北方領土を返そうとせず、武力で現在も実効支配を行っています。

岸田外相が露へ出発…プーチン氏に首相の親書

09:02読売新聞

 岸田外相は1日夜、ロシア訪問のため、チャーター機で羽田空港を出発した。

 2日にサンクトペテルブルクでプーチン大統領と会談し、安倍首相の親書を手渡す。3日にはモスクワでラブロフ外相と会談する。15〜16日のプーチン氏来日を控え、北方領土問題を含む平和条約締結交渉に関する協議を進める考えだ。

 日露交渉を巡っては、プーチン氏来日時に領土問題打開に向けた道筋をつけたい日本側と、経済協力を優先するロシア側との間に温度差がある。出発に先立ち、岸田氏は東京都内で記者団に「(プーチン氏には)日本側の考え方を直接伝えたい」と意欲を語った。

 岸田氏はプーチン氏との会談で、経済協力を進めるには領土問題を含む日露関係全体の前進が不可欠との考えを強調するとみられる。ラブロフ外相との会談では、「共同経済活動」や「ビザなし交流」の拡大などについて協議し、プーチン氏来日に向けた「詰めの作業」(岸田氏)を行う見通しだ。


 今月の15日に安部首相とロシアのプーチン大統領が首脳会談を行い、岸田外務大臣がその段取りとしてサンクトペテルブルグに向かったが、メディアは一斉に北方領土が返ってくるような話をしているそうです。
 70年前から日本とロシアは択捉(イトゥルップ)、国後(クナシール)、色丹(シコタン)、歯舞(ハボマイ)諸島の北方領土をめぐって揉めており、かのゴルバチョフ氏ですら北方領土問題を持ちかけられると、「あなた方は取り上げてはいけない問題を取り上げようとしている。すなわちこの問題は国境不可侵の問題に係るものである。これは第2次世界大戦の結果として既に合法性を与えられている問題である」と返し、今でも日本とロシアの対立の種となっています。

 北方領土に住んでいた方に申し訳ございませんが、今回も北方領土が日本に返って来ない。

 その理由を挙げると……

 先ず、「第二次世界大戦で獲得した領土」という既成事実が既に出来上がっています。

 極東密約で対日参戦をルーズベルトから持ちかけられたスターリンは、まだ中立条約が結ばれている日本に対して参戦を渋ったのですが、ルーズベルトはその条件として北方領土四島を含む千島列島全域の領有権と満州鉄道の利権を全てソ連に渡すことで対日参戦を決め、その結果千島列島全域の領土を獲得できた。
 当時ソ連は日本と中立条約を結んでいたため、スターリンは対日参戦を渋っていたが(ソ連が日本に宣戦布告したのは原爆が落とされた後の8月9日だが、ドイツ降伏後すぐに対日参戦を行わなかったのは日本軍を恐れてたからか?)、ドイツも既に降伏し、さらにアメリカのお墨付きをもらった事でソ連は日本に侵攻できるようになり、その戦果として千島列島を手に入れる事ができた。

 次に、ロシアはカルムイキアやチェチェン、タタール等多くの国家を取り込んでいるという事。チェチェン紛争などが有名ですが、チェチェンはロシア支配から脱却しようと武器を手にとって蜂起し、結局鎮圧されて終わったがそうした国々を抱えているため、何時蜂起されるか分からない状態に置かれています。
 ロシアはクリミアを併合しているし、チェチェン紛争と言ったケースもあるので、北方領土の返還は99%無理でしょう。一島でも返還すれば、チェチェンのような蜂起が待っているからです。
 それを抜きにしても、北方四島は冷戦時代から戦略的に重要な役割を担っており、わずか1キロの距離から敵陣営だった日本の様子を伺うことができます。海に隔てられ、しかし敵の様子をすぐに探れる拠点をみすみす手放す国は先ず無いでしょう。

 歴史的に見て、先に上陸したのが日本だし、元々は日本の領土だと言う事は、ロシアも既にわかりきっています。
 韓国や中国みたいに、出所の怪しい文献を出して「元々はわが国の領土だ!」と訴えているわけですが、ロシアは違い、「元々日本領土だったが第二次世界大戦の結果でわが国の領土となった。」

 11月19日放送のブラタモリで知床が舞台になって、国後島、択捉島と共に活火山の影響で島が構成され、知床と国後/択捉の形が似ている事を示す仮説が出てきました。
 それに乗じて、ツイッターで「知床と同じように国後も択捉もできたんだ。だから日本固有の領土だ。」という論調が出てきました。






 しかし、ロシアは北方領土を返しません。そういう事を持ち出しても、こう返すでしょう。

 歴史、地形がどうこうではない。お前達が戦争で負けたから悪いのである

 日本が降伏した後でもソ連が攻め続け、北方四島まで占領した事で、「国際ルールに違反している!」と叫ぶ論もある。
 しかし、ロシアはそれでもこう返す。

 「では、お前達の友人のイギリスやイスラエルとかにも言ったらどうだ!?」

 ロシアもイスラエルもイギリスも、武力で領土を占領し、武力でもって領土を支配しています。そして、武力が強く、その地の運営も上手くやっている事から、諸外国は誰も口出せず、現在も近隣諸国と対立の種となっています。

 今日、コンビニに行って買ってきた「SAPIO緊急増刊 北方領土、動く!」で、櫻井よしこ女子が「日本は法治国家、中国は人治国家といいますが、ロシアは“力治国家”です。強い力で統治する。外交も強い国の主張には耳を傾けるけれど、そうでない国の主張は聞き入れられないと言うことです」と出ていますが、まさにリアル志々雄一派。
 新月村等を強い力でもって占領・統治し、「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ」と強い相手の主張には耳を傾けるが、そうでない相手の主張は聞き入れない、そういう集団だった。
 若宮氏が生前に「二島では引き分けにならない」とたずねると、プーチン大統領は「私が大統領になったら、我々の外務省を一方の側に呼び出し、日本外務省をもう一方に据えて、こう号令をかけよう。“始め!”と」と答えた逸話もあるが、ここから既に武力解決のスタンスが見える。

 俺も北海道が地元だし、北方領土問題も始めて聞いたときは怒りを芽生えたのですが、ロシアの歴史を探り、彼らの損得勘定を考えれば、北方領土返還はきわめて難しい問題です。

 そういえば、新しく大統領になる予定のドナルド・トランプさんは、プーチン大統領を支持しているって聞きますよね!?

 発言から武力行使に賛成しているような人物と思われるが、ロシアもイスラエルも、武力で北方四島やゴラン高原を占領・統治しているのですから、占領された方の言い分はおそらく聞かないだろう。

 アメリカ大統領選挙でトランプを応援した日本人もいるらしいけど、選挙期間の間にもプーチン大統領を評価する発言をトランプ氏は行ったんでしょ!?トランプ氏を大統領にするって事は、すなわちプーチン大統領を支持することであり、そして北方領土四島ともロシアに全て差し出すという事になりますよね!?

 トランプ氏が次期大統領になった訳ですが、彼はロシアを友人とし、日本に対する悪感情をぶちまけたのですから、プーチン大統領の味方になって日本の北方領土返還を妨害する人物だと言う事は大統領選挙期間中にすぐに分かります。それも見越して応援したのですよね?

 北方領土の返還を願っている皆様。恨みのならプーチン大統領に加担するだろうと分かっていながらトランプ氏を応援したアホな日本人を恨んでください。

 しかし、安部 晋三首相も、一発の銃弾をも発することなく話し合いだけで解決しようとしている訳ですが、大方無理かもしれない。出来れば奇跡だが……