「登山道が新しくなるって!」
「え~~~」
環境省九州地方環境事務所、2015年10月7日のお知らせより抜粋(無断コピー)です。
『霧島錦江湾国立公園韓国岳から琵琶池区間の登山道付け替えについて』
平成27年10月7日(水)
環境省九州地方環境事務所
自然環境整備課 課長 杉田 高行
担当 田畑 克彦
(電話:096-322-2412、FAX:096-322-2447)
えびの自然保護官事務所
自然保護官 松本 晃
(電話:0984-33-1108、FAX:0984-33-6160)
九州地方環境事務所では、霧島錦江湾国立公園の韓国岳から琵琶池までの登山道の付け替え工事を実施します。 当該区間は新燃岳の火口からおよそ2~3kmに位置し、平成23年に新燃岳が噴火した際には、立入規制区域に含まれました。平成27年9月時点では、新燃岳の火山活動による立入規制区域(火口から1km圏内)に当該区間は含まれておりませんが、これまでの利用や風雨による浸食等で登山道が荒廃しており、利用を休止しております。 今般の工事は、荒廃著しい既存登山道の一部を廃止し新たな登山道を整備するとともに、廃止区間の植生回復の措置を講ずるものです。 工事の完成は本年12月の予定ですが、工事期間中は資材の搬入運搬や現場の安全対策から周辺の皆さまや利用者の皆さまにご迷惑をおかけすることがありますが、本工事へのご理解とご協力をお願いいたします。 |
1.工事名 平成27年度霧島山縦走線歩道(韓国岳-琵琶池)整備工事
2.工事場所 韓国岳南東斜面(宮崎県小林市、鹿児島県霧島市)
3.工事期間 平成27年9月15日から平成27年12月10日(予定)
4.施工業者 若松建設 株式会社 (宮崎県)
5.工事概要 施設名: 霧島山縦走線歩道
規模: 登山道新規ルート整備 区間延長 1,263m、既存登山道の植生回復 区間延長 658m
主な工事内容:
・転倒木柵撤去、木製階段撤去、木製階段復旧、階段工V字型
・木製フトンかご工、蛇かご、看板、植生復元工
・水切り工、土留め工、横断木道設置、石積み階段設置、ロープ柵設置
以上
ここで気になったのは、荒廃した理由が「これまでの利用や風雨よる侵食等」と!
遠回しに書いてあるが、私は「人間の踏み荒らし×水の浸食」(+算では無く×算)だと思う。
あらためて添付されていた現状の画像から立ち入り禁止になった約6年前当時とほとんど変わらないのを見、
更に人間の立ち入りが主原因と感じた。
そこで人間の踏害でどのように登山道が荒廃していったか、
毎週の様に縦走路をお山歩するようになった2005年以降の変貌を皆さんに知って欲しく
環境省の画像を無断でお借りして切り貼りし書き加えてみた。
No1画像、もっと深い沢道だったが左側が崩壊し埋まった、そのため歩きにくく右上の笹の中に踏み跡ができた。
No2画像、青色が元々の登山道で日に日に深くなり右側斜面水色が踏み跡になり、そこも滑るので後に黄緑色の笹の中に完全な踏み跡ができた。
この踏み跡も途中が崩れ落ち、更に笹の中に変わった。
表土の浸食と書いて有るが・・・最も踏み荒らして変わった所
画像3の場所は青色が元々の登山道、そして水色の沢側付近まで笹で覆われていた。笹の上に水色の新たな踏み跡ができ、すぐに笹が無くなり。
粘土質の斜面が向きだしとなり、あれよあれよという間に笹が後退し歩きやすい黄緑の所が踏み後になっていた。
画像4の場所は左側が急な沢で下り、2005年ぐらいは沢側に少し緑が有った。画像で見るより結構な下りでできるだけ右側を通りたい所だったが、
2本の灌木が手前にあり、通りづらく灌木の上に水色の踏み後ができ灌木を伝って降りていたが、灌木も倒れ無くなり、ハシゴが付けられ、
そのハシゴも数回付け替えられたが、様をしなくなり、笹の中を先まで続く踏み跡ができた。その先も道がどんどん広くなった所だ。
木製の階段が倒壊した事しか触れてないが、
No5の場所は何度も階段や補助ロープが設置されたが、ますます段差が急になりNo6と同様、画像左側の笹の中に踏み跡ができてしまった。
画像7の場所は以前から木製の土留めが倒れたいたが、登山道も沢側に崩壊し始め手前の人の右側の笹の中に新しい踏み跡ができていた。
画像8の場所は元々粘土質の急坂で濡れるとツルツルに なり何度も尻餅をついていた有名な所。
そのためストックを無理矢理突き刺して行き来する人が多くますます荒廃していった。そして画像左の笹の中に新たな踏み跡ができた。
約6年間、人が立ち入らなければあまり変わらない様子を見て人間の踏み害のすごさと、植物回生の難しさを感じています。
今後新しく登山道ができ、その後また同じ様に荒廃させないためには
自分自身も荒廃させた一人である事を自覚し、新たな踏み跡を作らないなど考えなければいけないと思ったのでした。
また、ストックを使って入る方にはストックが刺さった分!自然を崩壊させたと思って欲しい。
使うならせめてゴムキャップを付ける様にお願いしたい。
調査をした訳では無いがストックを使って入る方でキャップを付いていない方の方が多いと感じる。
また、登山道に落ちているゴムキャップの多い事、数回のお山歩で拾ったゴムキャップです。
登山口の登山届けの場所に『ゴムキャップ入れ』を作り、
拾った方はそこに入れ、無い方は合うキャップを付ける。なぁ~んてシステム、環境省の方どうでしょう。
記事を読み、近い将来新たな登山道で獅子戸まででも行ける事は嬉しい事ですが・・新たな踏害が少しでも少なくなればと思ったのでした。
基本、自然は自然のままが一番、人間が触れ手を入れれば入れるほど自然は壊れる気がします。
もちろん踏みいる事も含め!
連休何処行こう・・「今年初だしね~~韓国岳では連休がもったいないね~」「で!・・・」