明日から8月、ベランダから差し込む日差しが夏を連れてくる
先日、連日の暑さを少しでも和らげようと「よしず」を買いに行った。
これを取り付けながら、二つのことを思い出した。
一つは、「ものの善し悪しが分からない」と言う言葉があるが、これ
は、植物の「ヨシ(葦)とアシ(葦)」の区別が付かないことから来てい
ると言う人がいる。
調べてみるとヨシもアシも同じ事でアシが悪しに通じるので,「よし」
とも言うのらしい。
もう一つは、新聞に載っていたことだが、すだれの「す」は隙間の
ことで、おおいや遮蔽を通してこそ涼しく、隙間から見てこそ、美しく
見えると日本人は考えたそうです。
人間が感じる涼しさは精神的な感覚だという人がいる。暑さは実際
に火にあたるか熱いものを食べないと感じにくいが、涼しさは思い浮
かべるだけで感じることが出来るそうです。
また、芥川龍之介が「ぼんやりとした不安」の一句を残して自殺した
のもこんな暑い日で、昭和2年7月24日未明のこと・・・。
先日図書館で町田 康の「へらへらぼっちゃん」と言う本を借りてき
ました。 まだ読み始めたところですが、少し頭の中を空っぽにして、
よしずの影あたりで日本語の使い方?を盗み取りたいと思っています。
つづく