近くの里山で山道の土手になっている所が一部崩れて地肌が
見えている場所があった。
近づいてみるとたこ焼きの鉄板みたいに地肌に、いくつもの
穴が空いているのを発見した。(写真①)
「アリ地獄」の巣である。
名前くらいは聞いたことのある人も多いと思います。TVや
映画の怪獣キャラクターになったりして、イメージ的に怖い
ように思えますが、怖がる程のことはありません。
(蟻などの小昆虫にとっては恐ろしい存在だが)
◇写真① くぼみになっていて雨に濡れない乾燥した場所を好む
実は「ウスバカゲロウ」と言う昆虫(写真③)の幼虫がアリジゴク
(アリ地獄:写真②)です。
すり鉢状になった砂の穴にアリなどの小昆虫が落ちると、穴の底に
潜んでいるアリ地獄が砂を掛け、落ちたところを大きなアゴで噛み
つき食べてしまうと言うもの。
実際は体液を吸ってしまいます。体液を吸い尽くしてしまうと、虫
の亡骸を穴の外に放り出します。
いわゆる、小さな吸血鬼といったところです。
◇写真② 大きなアゴが分かる
◇写真③ ウスバカゲロウ(ネットから)
成虫は7月から8月にかけて発生、寿命は2、3週間と言われて
いるが、おとなしくて無害?な羽虫です。
この親から子供がアリ地獄とは信じられない・・・
つづく