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現実を思い知らされた

2013年06月13日 18時10分34秒 | スポーツ
 W杯アジア最終予選のイラク戦は、日本代表が置かれた現実を思い知らされた一戦だった。
 すでにブラジル大会出場を決めているとはいえ、あまりにもレベルの低い試合だったと言わざるを得ない。気温35度にもなる暑さ、強風。さらにはモチベーションの低さ、コンディション調整の難しさ…。理由はいろいろ考えられる。それにしてもイラクの気迫に押され、“らしさ”は見られなかった。4日のオーストラリア戦から先発を本田ら5人を入れ替えて臨んだ。控え選手に経験を積ませようというザック監督の狙いだったにしても、あまりのも寂しい現実だった。主導権を握れない戦いは、どこらから来たのだろうか。
 終了直前になんとか岡崎のゴールで勝ち、国際Aマッチ4試合ぶりの勝利は挙げた。しかし、オーストラリア戦と比べると、別のチームではと思うくらいの戦いだった。その最大の要因はキープ力のある本田のケガでの欠場だ。言い換えればエースへの依存度の高さだろう。
 コンフェデ杯も本気で勝ちいく。W杯でも上位に食い込みたい。本大会出場を決めた後、こうしたコメントを発した選手の姿は見られなかった。そこにはアジアで苦戦するもどかしさしかなかった。
 本田がオーストラリア戦の翌日口にした先輩にも容赦しない課題を突き付けられたようでもあった。コンフェデ杯の初戦、ブラジル戦ではどんなゲームを見せてくれるのか。W杯で上位を本気で目指すのなら、「メンバーを固定しすぎるのでは」とのザック批判は封印するしかないのかもしれない。現実を直視して戦うしかないのは、ちょっぴり寂しい現実でもある。