私にとっては4年前、大学卒業を終え下宿を掃ってきたとき以来の
京都だった。
あの日、長女は彼とこのまま別れてしまうのでは・・
と言う不安と共に、この家に戻ってきたことだろう。
あの夜の、彼の顔と娘の顔を今も忘れていない。
車いっぱい荷物を積め込み、就職は地元でと言う約束どうり帰った。
あの時は私も、何だか切ない感じの引越しの手伝いだった。
それから幾年、又娘は彼の元へ戻っていった。
と言いたいのだが、それが彼は仕事で広島勤務。
でも、彼の実家近くに住む事にし、
彼のお母さんも引越し当夜は、一緒にお食事とか。
これで何度目かのお引越しを終え、
別れ際に、長女に、もう戻ってこなくていいからね！
と、伝えた。
今度こそ京都の人間になるのよね
帰宅後に、彼のお母様から頂いてきた私の大好物の
豆大福を頬張った。
とっても甘く、でもしょっぱい味
だった。夫は、うるさいやつが居なくなると、何だか寂しいな・・と。
娘は 豆大福を残して京都へ行っちゃった
