改めて今年の夏の天候は、過去に例を観ないような突出したものが立て続けに起きたように思います。
これからお話しすること以上の被害を被られた方もたくさんおいでで、現にまだ現状を回復されていない方もたくさんいらっしゃいます。
お見舞い申し上げるとともにご回復を祈念いたします。
さて、園芸の分野でも台風による倒木や塩害が報告されていますが、先日手入れをさせていただいています新宿区高田の馬場 エステー株式会社様の敷地内でも見つかりました。
写真は西洋カエデなのですが、本来ですとこれから紅葉を迎えるはずの樹木ですが、葉がほとんど落ちてしまってます。
9月末の台風24号の強風によるものと考えられますが、それならば他の樹木でもかなりの落葉があってもおかしくはないのですが、
敷地内の樹木では西洋カエデの木だけが他に比べ被害が大きいようです。つまり台風の塩分を含んだ暴風雨が原因であるようです。
イチョウの木もそのダメージを受けているようだとニュースでも報じていました。塩害には弱い樹種のようです。
概して海沿いから離れた地域の原産の植物は、塩害には弱いと考えていいと思いますが、このような被害は海上で発生した台風ならではのものです。
こちらの写真を見てみるとわかりますが、当日風雨を受けつつも辛うじて残った葉は周辺部が茶色く縮れています。
しかしその頭頂部には今回の嵐にめげず新たな芽が生まれていました。