年間90マルク(当時のレートで6,000円前後)程度の会費で、芝生のグランド、温水シャワー付きロッカールーム、メンバー用のバーが完備され、日本の貧弱さを思い知らされたものだ。残念ながら日本人駐在員は余り早く帰る習慣が無かったので、僕は練習が終わりかけた頃に参加、バーで親交を温めるという典型的なスチャラカ部員であった(笑)。
チームは成人・ジュニア・・・・と年代別に分かれているようで、だんだん上にステップアップしているようだった。試合になると鳴り物をぶら下げた近所のおっちゃん、おばちゃんが集まり大応援団を形成していた。ドイツ語なんでサッパリ内容は判らなかったが、おばちゃんのヤジが大受けしていたので近所の知ったガキにカツを入れたんだろうと勝手に思う。こういう環境で不良になるのって難しいだろうな(笑)
そこは地域クラブなので当然サッカーや別の競技部も所属していた。年少のサッカー部が練習していることもあったが、自由にやらせている感じだった。組織化されることを隣国民から恐れられたドイツ人じゃないみたい。所が、我が成年ラグビーチームにはフィットネスコーチまでおり、たまに出るときっついトレーニングを課された(笑)。
そう、恐らく子供にはまずそのスポーツを好きになってもらうという教え方なんだ。鍛えるのは大きくなってからでいい、そう割り切っているのだと思った。話は変わるが、ここのとこ8月になってからは暑くなる前にワンコを連れて散歩に出る。公園に行くと6時過ぎには何組かの親子が球技の練習を始めている。
気になるのはサッカー親父。アメリカでは稽古ごとに熱心(過保護?)な母親をsoccer mom(サッカーママ)と呼んでいるが、日本は親父が出てくるようだ。彼等はボールを自由に蹴らせるより、トレーニングを教えたがる。グランドマーカーを並べての細かいドリブル練習はまだまし。縄ばしご状のロープを地面に敷き、トレーニングを園児とおぼしき子供にやらせている親すらいる。
僕はこれを朝から見せられると憂鬱になる。これは親の都合でやらせているだけだ。子供は本当にサッカーが好きなのだろうか?想像でものを言って悪いが、ペレやマラドーナが小ジャリの頃にこんなことは絶対にやらされていないと思う。
僕が子供の頃、ガキのサッカーなんて、ボールの周りに大勢が集まってしまうもんだった(笑)。小ジャリに4-4-2だゾーンプレスだなんて教えてどうする。もっと大らかにスポーツを楽しむことを教えられないものなのかね?英才教育もいいけど誰のためにやるのかを考えて欲しい。
まずは楽しさを教えないとね。『そんな大層な事せんでも、ウチと遊んだ方が俊敏性が身に着くで』とアサコ
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