見たといっても婆さんの見ているTVを横目で眺めた程度であるが、まぁ無くても困らんぞという程度の番組しかやっていなかった。帰ってきてから朝刊を開くと、50を超えたと思われる女優のUPが現れ、それには「私はくすまない」のコピーが添えてある。雑誌の広告であった。
これを見て、ちょっと笑ってしまった。婆さんとTVを見ながら「老けたなぁ」と言っていたのがこの女優だったからだ。修正や撮影角度でどうにでもなるスナップと違い、360°四方から映されるドラマでは誤魔化しが効かない。はっきり言って、くすみ切っていた(笑)。
ま、くすんでいることでは、この女優に軽く勝つ自信があるぼーずが言うのもなんだろうな。スポーツバッグを跨ごうとして履いてしまう。突然人の名前が出てこなくなるなんてのは日常茶飯事。ちょっと困るのは、最近耳の産毛が黒くなってきたことだ。おやぢの耳毛は見苦しいからね。
もっとも、若作りには限度があるし、今更腰パンをする気もない。そんなぼーずが一番怖いのは心の老化だ。それは、可笑しい、面白い、悲しい、楽しいといった感情の起伏が乏しくなること。残念ながらある程度、老化が来てしまったことは認めざるを得ない。怒りだけは起きるのだがねぇ・・・。映画を見て、泣くほど感動したなんてことはとんと御無沙汰になってしまった。
十代の頃は好きな子と歩いて話が出来るだけで楽しかった。西宮北口から歩いて、気が付いたら宝塚(・・・ローカルネタやなぁ)なんてことがあったのに。この頃、好きだったフォークルの曲に「百まで生きよう」というものがあった。ビートルズのWhen I’m 64のオマージュのような歌だ。
「百年あるんだ、人生は。決して楽ではないけれど・・・」 この曲を作った加藤和彦氏は64になる2年前、自ら人生を閉じた。彼の歌のように「も一度結婚しようか」と行って欲しかった。やはり好きな人の前では、死ぬ迄ときめいていたいと思う。29歳と335カ月29日の今日・・・つらつらとつまらん事を考えてしまった。
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