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夏の終り

関西では、8月の後半になるとツクツクボウシが鳴き出す。ぼーずはこのセミが嫌いだった。昔から、こいつらが鳴くと『宿題やれよ』と言われている気になるのだ。夏休みの終わりを大声で告げ回られているような不快感と言ってもいい。

ところがここ埼玉では余りセミが鳴かない。やる気がないのか、はたまた他にやることがあるのか。子供が網を持って歩いているのを見ることもないので、セミが少ないのかもしれない。

そんな8月の終わり、段々と過ごしやすい気温になってきたが、まだ暑いと感じるうちにかき氷を食いに行こうと思い立った。そんなもんどこでも食える?何度も言うが、ぼーずはふわっと派。フラッペと称する粒の粗い氷は厭なのだ。



いつもは上の写真、銀座、松崎煎餅の2階喫茶室のを食べるのだが値段がちょっと気に食わない。確かにふわっと削った氷で、見た目も豪華ではあるが千円を余裕で?超えてはかき氷とは言い難い。(だったらなんや?ちゅうねん)

写真↓を見て欲しい。京都は錦市場の中にある餅屋が夏に出すかき氷。練乳、白玉を追加したため900円になったが、ふわっとしたぼーず好みのかき氷だった。ここはつき立ての餅も食べられるそうだが、そんなに食ったらエライ目にあう(笑)、氷だけで店を出た。



目白にふんわりカキ氷で有名な店があるのだが、取りあえず間違いのない、去年行った人形町の喫茶店へ。ここは何かのついでに立ち寄ったのだが、カキ氷がふんわりタイプで大いに気に入った京樽本店側の人形町交差点にあるWacoという店だった。

ちなみにここの京樽だけで売っている太巻きも結構美味い。が、その中間に位置するビーフカツの有名な店がよー解らん。なんであれが評判になるのだ? 自分ンちで作った方が絶対に美味い・・って、興奮してどーする。しかも、何年か前にぼーずが訪れた時、厨房にいた人は全部中東系だった。(そう、店にまた入ってから、思い出したんだもんね・・遅いって!)カツよりケバブを食わせてくれ。

話を喫茶店に戻そう。見た目はレトロで普通の喫茶店なのに、中にはビリーホリディのポスターが飾られ、BGMはジャズがかかっていた。極め付きはスタンバイミーのベン=E=キングと大木トオルの共演コンサートポスター。聞けばマスターは大木さんの同級生だという。渋い店だった。



ここのふわっとしたカキ氷は練乳の追加を加えても6百円。やっぱり下町は東京でも常識的な価格だ。ちょっと得した気分。・・単純やなぁ。我ながら。
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