要はクラッチ無しでギアを蹴り込めと言うのだが、最初は難しかった。特にニュートラルに入れておき、走り出してからローに踏み込み、そのまま加速するのが大変。クラッチがあればエンジンがかかってすぐにクラッチを切り、エンジン回転を上げればいいのだが、それが出来ないのでそのままゆっくりと加速する。
スピードが上がれば2速、3速と蹴り込み、信号で止まる時は逆に落としていく。但し、止まってしまうとまた押しがけが必要になるので、タイミングを見ながら止まらないよう信号までトロトロと走る。後続車に良く怒られなかったもんだ。今と違い交通量、信号が共に少なかったから出来たことだろう。
これもみな、系列店に行かないとレバーがないからこういうことになるのだ。今はブレーキだけでなくクラッチにも油圧を使っているので形状はまちまちだが、当時は総てワイヤーケーブル。ハンドル末端でバーを固定するなどと言う変態機構でなければ、形状は大小の違いだけだ。
スペックを合わせ、どこででも変えればこんな苦労は要らなかった。事実チューブタイヤ頃、バイクのパンクは自転車屋でも直してくれた。(ま、自転車屋のおっさんが技術不足で、後から泣いたことはあったが、これはまた別の機会に)
思うが、今のバイクは高くなり過ぎだ。若者のバイク離れに対し色々言い訳はしているが、高価格は大きな問題である。ぼーずの会社では中国製、タイ製で廉価版を出しているが、国内の空洞化は避けられない上に、需要のある所で製作するというポリシーとの乖離が生まれる。
差別化の必要がない部品を共用化すれば大量生産が可能になり、少しは安くなるのになぁ。今や大型スクーターではバックミラーもデザインで一体化されているので、専用部品となり共有化は難しいが、実用車や原付にまで高くなる専用部品を付ける必要があるのだろうか。
系列という問題は発生するが、価格を抑えるために、全社で互換性のある部品があってもいいと思う。デザイナーは嫌がるだろうが(笑)。猿知恵の寄せ集めでもいい。このままだとバイクはおやぢの乗り物になってしまう。
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